【ニュース】 YKK不動産、パッシブタウン第4街区を竣工、同グループの事業所内保育施設「たんぽぽ保育園」として運用 富山県黒部市

2022.03.16
YKK不動産株式会社(東京都千代田区、小林聖子社長)はこのほど、2021年4月に着工したパッシブタウン第4街区(富山県黒部市)を竣工した。
同街区は、YKKグループの事業所内保育施設「たんぽぽ保育園」として運用、同園は2022年4月に現在の場所(第1街区商業棟)から同街区へ移り、開園する。

パッシブタウンは、エネルギー消費に過度に依存をせず、黒部の自然エネルギーを最大限に活かしたパッシブデザインによる、持続可能な社会にふさわしいローエネルギーの「まちづくり・住まいづくり」を提案する取り組み。

今回の街区では、脱炭素への貢献とZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略)の達成をテーマに、2021年4月に建設を開始、子どもたちが豊かな自然と触れあい健やかに成長できる環境を整えたという。
パッシブデザインと外皮性能を基盤に子どもたちの健康を支え、
ZEBを実現し脱炭素に貢献するとしている。
採用したYKK AP商品は、樹脂窓「APW330」、日よけ「アウターシェード」、エクステリア商品「ルシアス」シリーズ。

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建設にあたっては、富山県東部(新川地域)の杉無垢材で木構造大空間を実現、地元の新川森林組合と共同で2021年10月23日には植林を実施し、森林保全サイクルを実現。
高性能外皮・パッシブデザインによるエネルギー消費量削減と太陽光発電によりZEBを達成、建築物省エネルギー性能表示制度の
BELS評価で最高の5つ星、ZEBの認証を取得(設計一次エネルギー消費量101%削減)した。
パッシブタウンにふさわしい保育園の換気と温熱環境として、換気経路に重要な気密性能を達成、住宅省エネ基準気密住宅で「☆☆☆+」の超高気密+に値するほか、建築物内6か所に温湿度とCO2濃度センサーを設置し換気の見える化(自然換気有効サイン)をした。
さらに、第1~3街区で得たデータを活かした設計・窓の開閉を促す自然換気有効サインの活用により、子どもたちの安全面に配慮した通風換気を実現する設計として、格子窓を採用、西側からの風を取り入れ、通風による十分な換気を実現する室内設計、窓配置とした。

「パッシブタウン第4街区」の所在地は富山県黒部市三日市4016番地1。
総事業費は3億5,000万円。
敷地面積は3,167.55㎡。
構造・規模は木造・平屋建、屋外駐車場3台(他に車寄せ3台)。
建築用途は保育所。
延床面積は1階が469.99㎡、園庭が161.12㎡。
たんぽぽ保育園の事業主体はYKK株式会社、運営主体は社会福祉法人あいじ福祉会。