2021.12.16
神戸市（久元喜造市長）は12月13日、「神戸ネクストファーマー」になるための農業研修を行う「認定研修機関」の初認定を実施した。

農業に参入するには、研修機関等で1年以上・計1,200時間の農業研修が必要とされている。
そのため、仕事を辞めて研修を受講する必要があり、農業に興味を持っていてもハードルが高く、なかなか踏み出せないという声があったという。

こうした中、同市では、研修を計100時間・12日程度と大幅に短くし、小規模な農地を借りることができる「神戸ネクストファーマー制度」を創設。
研修後に農地を取得し、2年間適正に管理すれば、本格的な農業に参入できるとしている。

神戸ネクストファーマーの希望者は、同市が認定する農業学校で、農業に必要な知識や技術、農村での取り決めなどを座学と実習で習得し、研修終了後は100㎡～1,000㎡未満の小規模な農地で農業を始めることが可能。
同制度は、新たな農業の担い手「半農半X」として、兼業でも参画できる程度の研修と農地規模をセットにした点が特徴だという。

今回、同市が「認定研修機関」として認定したのは、有限会社
Lusie（研修名：マイクロファーマーズスクール）、炭育ち池上農園（循環型オーガニック野菜作り）、BIO CREATORS（ビオクリエイターズ、研修名：有機農業研修）の3機関。
それぞれ特色ある研修を実施しており、希望する機関を選んで受講できるとしている。