【ニュース】 福知山市、廃校となった小学校を利活用、和洋菓子工場などがオープン、今後はキャンプ場やシェアオフィスなどもオープン予定 京都府福知山市
2021.10.19
福知山市(大橋一夫市長)では、廃校となった小学校の活用が進んでいる。
同市では、2012年度から2020年度までの期間、小学校の統廃合を進め、約10年間で小学校16校が閉校となった。
各小学校は旧村の中心に位置していたことが多く、地域の真ん中に廃校が存在する状況となることから、同市では賑わい創出のため、2019年度から本格的に廃校活用を進めている。
現在3校が地域の新たな拠点として活用されており、今後も2校の活用が決定しているという。
このうち、旧佐賀小学校では、全国10カ所の百貨店に店舗をもつ和洋菓子製造販売の株式会社足立音衛門(京都市福知山市、足立史郎代表)が「里山ファクトリー(工場)」を今年・2021年10月1日にグランドオープン。
工場内は見えるようになっており、洋菓子・和菓子ともに製造工程を楽しみながら見学できる。
旧中六人部(なかむとべ)小学校では、いちご事業を行う場「THE 610 BASE(ザ・ムトベース)」が昨年・2020年10月10日にグランドオープンしている。
今年7月22日からはスケートボードのランプ「RAMP610」が校舎内にオープンし、同日にソフトクリームやエスプレッソなどを販売するカフェもオープンした。
グランドオープンから1年が経過したが、12月中旬にはカフェのアップグレートやクラフトビール醸造所の計画が予定されるなど、今後更なる進化を遂げるとしている。
また、今年10月1日には、新たに2つの廃校の活用が決定、現在それぞれオープンに向け、準備が進められている。
旧細見小学校では、株式会社リボーンズ北近畿(兵庫県丹波市、山下龍哉代表)がキャンプ場、ハンバーガーレストラン、ジェラート店、チャレンジショップなどの複合施設を2022年ゴールデンウィークまでにグランドオープンする予定。
旧川合小学校では、株式会社かわい(京都府福知山市、土佐祐司代表)が学びをテーマとした農業体験の場やシェアオフィスとして賃貸契約を締結、大規模災害時の広域避難モデルをつくる場も予定しており、2022年秋にグランドオープンする予定。
なお同市では、廃校活用アイデアを創造するためワークショップを今年11月1日に旧天津小学校で開催、廃校活用アイデアを話し合うという。