【ニュース】 日本ユニスト、熊野古道「中辺路ルート」沿いで町宿「SEN.RETREAT TAKAHARA」を10月8日に開業、2022年中に同ルート上で4つの町宿を計画 和歌山県田辺市

2021.09.29
不動産企画開発事業などを手掛ける株式会社日本ユニスト(大阪市西区、今村亙忠代表)は、世界遺産・熊野古道の参詣道「中辺路ルート」沿いで、地方創生を理念とする町宿「SEN.RETREAT TAKAHARA」(和歌山県田辺市)を2021年10月8日に開業する。
同社では、2022年9月までに中辺路ルート沿いで4つの町宿を順次開業する予定で、今回開業する同宿はその第1弾となるもの。

熊野古道には6つの参詣ルートがあり、最も参詣者が多い中辺路ルート(滝尻王子~熊野那智大社)は約100kmの距離がある。
そのため、巡礼には約4~5日間を要し、観光客は複数の宿泊施設を泊まり歩く必要があるが、周辺の宿泊施設は1組限定の民宿など小規模なものが多く、春・秋のハイシーズンには全ての宿が満室となってしまうケースが発生。
そのため、宿泊先が見つからない日が1日でもあると、巡礼そのものができなくなってしまうという課題があるほか、観光資源を生かし切れないだけではなく、高齢者が経営する宿も多いことから、後継者不足も課題となっていた。

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同社では、こうした問題を解消するため、数日間かけて歩く中辺路ルート沿いに4つの町宿「SEN.RETREAT」をつくるプロジェクトを始動。
宿泊客の受け皿を作ることで地域観光を持続可能なものにし、過疎化が進む地域で雇用を創出、さらに空き家をリノベーションして宿に生まれ変わらせることで、空き家問題の解消にも寄与したいとしている。
中辺路ルートの4つの主要地域で計約40室を備えた町宿を運営することで、年間1万人の巡礼をサポート、全ての宿を一括で予約できるシステムも導入する予定だという。

建物には、空き家となっていた古民家を活用。
一棟貸しとし、広々としたリビングを完備、客室は木の香りが漂う和室とする。
屋外のデッキテラスにはバーベキューセットを常備、トレッキング客だけでなく、ファミリー層やグループ利用も想定、ワ―ケーション施設としての利用も可能だという。

「SEN.RETREAT TAKAHARA」の所在地は和歌山県田辺市中辺路町高原1966。
客室数は3室(最大宿泊人数10人)。
付帯設備はシャワー、洗濯機、乾燥機、キッチン、炊飯器、冷蔵庫、電子レンジ、駐車場。
宿泊単価は1泊4万円~(1棟貸しのみ)。

なお、これに続く2泊目の町宿は田辺市中辺路町近露で2021年11月1日に、3泊目の町宿は田辺市本宮町坊ノ原で2022年9月1日に、4泊目の町宿は新宮市熊野川町で2022年3月1日に開業する予定。