【ニュース】 竹中工務店、耐火集成木材「燃エンウッド® CLT耐力壁(遮音仕様)」を開発、集合住宅・宿泊施設等への適用が可能 大阪府大阪市
2021.09.28
株式会社竹中工務店(大阪市中央区、佐々木正人社長)は、耐火集成木材「燃エンウッド®CLT耐力壁(遮音仕様)」を開発、建築基準法で定める界壁(隣戸間の壁)の遮音性能に対し、このほど国土交通大臣認定を取得した。
同製品は、同社開発の「燃エンウッド®CLT耐力壁」を改良し、耐火性能を持つ「燃え止まり層」と「燃え代層」に新たに「中空層」を組み合わせることで、遮音性を付与したもの。
これにより、建築基準法よりも高い遮音性能が必要とされる集合住宅・宿泊施設等への耐火集成木材の適用が可能になったという。
建築基準法で定める遮音性能:TLD45は、音響透過損失が125Hz帯域で25dB 、500Hz帯域で40dB、2000Hz帯域で50dB以上を上回ることだとしている。
同社はこれまで、耐火集成木材「燃エンウッド」シリーズとして、柱・梁・耐力壁を開発。
2020年10月に2時間耐火の耐力壁として国土交通大臣認定を取得した「燃エンウッド®CLT耐力壁」は、地震の揺れに抵抗するとともに、建物の自重を支え、建物を構造的に守る役割を果たすことが可能な壁だという。
また、「燃エンウッド®CLT耐力壁(遮音仕様を含む)」では、国産木材のスギ、ヒノキ、カラマツをはじめとしたJAS規格に適合するすべての木材を使用可能。
同社は今後、都市部の中高層を含む大規模木造建築に「燃エンウッド」を適用、政府が推進する公共建築物等の木造・木質化に貢献し、国内の森林資源の循環を通じて環境問題の解決にも取り組むとしている。