【ニュース】 智頭町、電子地域通貨サービスを10月1日より本導入、世代を超えた新しいつながりを創出 鳥取県智頭町
2021.09.24
鳥取県智頭町(金兒英夫町長)は、株式会社カヤック(神奈川県鎌倉市、柳澤大輔代表)が開発したコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービス「まちのコイン(通貨名:てご)」を2021年10月1日より本導入する。
電子地域通貨名の「てご」とは、「お手伝い」を表す方言。
同町では、今年2月3日~3月21日の期間、同電子地域通貨の実証実験を行った。
町特産品の「かき餅づくり体験」や「薪割り体験」「恵方巻きの歴史を食べて学ぼう」などを『てご』を通して、若い世代に町の伝統に触れてもらう機会を提供することができたという。
本導入により、世代を超えた新しいつながりを創出し、智頭の強い住民自治活動の継続、伝統的な生活様式や林業景観を守ることを目指す。
実証実験に参加した町民(20代~70代、回答数43人)へのアンケートでは、39.5%の人が「『てご』で初めて知りあった人がいる」と回答し、また25.5%の人が「『てご』で初めて来店したお店がある」と回答。
新しい人や個店とつながるきっかけになったという。
「ゲーム感覚で楽しかった」「町の外に住んでいても貢献できる仕組みがあったことがよかった」と楽しめたという意見もある一方で、「スマホに親しみのない世代への普及率をどう上げていくかが課題」や「加盟店がもう少し増えると面白いと思う」という意見もあった。
本導入に向けては、加盟店数を増やし、高齢者などへ、子どもや孫と使う体験などを増やしていく、説明会を実施するなどを検討しているという。
コミュニティ通貨(電子地域通貨)サービス「まちのコイン(通貨名:てご)」の本導入開始時期は2021年10月1日。
利用可能な場所の数は、9月21日現在21スポット。
利用方法はコミュニティ通貨「まちのコイン」アプリをAppStoreまたはGoogle Playからダウンロードし、地域選択で「智頭町」を選択。