【ニュース】 Good不動産など、「高経年マンション再生プロジェクト」の第1号物件で大規模改修工事を完了、高経年マンション問題に悩む人の相談窓口を設置 福岡県福岡市
2021.09.10
株式会社Good不動産(福岡市中央区、牧野修司代表)・株式会社明治産業(福岡市中央区、明永喜年代表)・株式会社ドーガン(福岡市中央区、森大介社長)・株式会社ラプロス(福岡市中央区、樋口繁樹代表)の4社は8月末、「桜坂コーポ」(福岡市中央区)の大規模改修工事を完了した。
4社は、2020年年初より「地域において高経年化したマンションを再生させるプロジェクト」に着手、今回工事が完了した同物件は同プロジェクトの第1号物件となる。
同物件は、国による「マンション標準管理規約」が定められて以降も管理規約の策定ができていなかったため、管理組合が実質的に機能していなかったという。
そのため、修繕が計画的に行われておらず、雨漏りをはじめ、モルタル剥離、鉄部錆などの共用部分の劣化が相当程度進んでいたほか、隣地に外壁剥落等の被害を与える可能性も否定できず、法的に管理組合の管理者責任を問われかねないリスクを抱えていた。
同プロジェクトでは、4社が主体となって管理組合運営に参画し、「マンション標準管理規約」に則った管理規約を策定、新たな管理組合を設立。
建物全体の価値低下により、区分建物を売りたくても売れていなかったオーナーから、Good不動産等が適正価格で買い取りを行った。
その後、管理組合総会での決議を経て、モルタル剥離や鉄部錆等の共用部分の劣化に関しては、全面的に改修を行う大規模改修を実施。
これまで使われていなかったスペースを有効活用し、駐車場スペースを2台分整備したところ、早速、居住者の1人から利用申請があったという。
今後同プロジェクトでGood不動産は2022年1月以降、不動産特定共同事業許可(1号・2号)を活用し、投資家の募集を開始する予定。
なおドーガンでは、同物件を契機に社会問題化する高経年マンションの対応に悩む九州・福岡エリア在住者のための相談窓口(電話・メール)を設置した。