【ニュース】 久慈市と岩手県北自動車、「久慈・八戸高速バス」「久慈観光循環バス」などの実証運行を8月7日より実施、「マイカー以外での観光客」の可能性探る 岩手県久慈市

2021.08.06
久慈市(遠藤譲一市長)と岩手県北自動車株式会社(岩手県盛岡市、松本順社長)は、2021年8月7日~10月24日の期間、岩手県久慈市と青森県八戸市を繋ぐ「久慈・八戸高速バス」と久慈市内の観光地と久慈駅を繋ぐ「久慈観光循環バス」、小袖海岸と久慈駅を繋ぐ路線バス「久慈海岸線」(平日1便追加)の実証運行を実施する。

同実証運行は、「観光庁/既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業」の補助金を活用し、久慈市が事業団体、岩手県北バスが補助対象事業者として行うもの。
今後の本格運行に向け、データの収集やニーズの調査を行うとしている。

今年3月末の三陸沿岸道路(久慈~八戸間)の全線開通により、久慈・八戸間の移動時間が大幅に短縮され、高速バスの運行時には、久慈駅~八戸駅間は最短で1時間15分、久慈駅~八戸中心街ターミナル間は最短で58分まで短縮されるという。
新幹線主要駅の八戸駅と久慈市がより近くなることで、観光の面ではこれまで中心だった「近隣マイカー観光客」に加え、実現後はインバウンドも含めた「遠方観光客」の誘客にも有効な交通手段になるとしている。

今回は「コロナ禍」での実証運行となるため、ワクチン接種が進んできている中での秋以降の遠方からの観光客利用にも期待をしつつ、主に八戸市近郊住民を主なターゲットとし、「マイカー以外での観光客」の可能性を探るのが目的。

久慈・八戸高速バスと併せ、利便性が高い久慈市内の移動手段として各観光拠点を繋ぐバスの運行も行う(久慈観光循環バスと、久慈海岸線の平日1便追加運行)。
久慈・八戸高速バスでは、観光面での活用だけでなく、久慈市近郊住民の生活交通としての可能性も含めて調査。
季節を問わず通年を通した地域利用者の確保により、継続的な運行を行い、観光シーズンには久慈市を含めた「北三陸エリア」に多くの観光客を迎えられるよう、今後の本格運行の実現へ向け、準備するという。

久慈・八戸高速バスの運行区間は「久慈駅」~「八戸中心街ターミナル」~「八戸駅」間(1日4往復)、久慈観光循環バスの運行区間は「久慈琥珀博物館」~「久慈駅」~「もぐらんぴあ」間(各施設へ2往復)、久慈海岸線(路線バス、平日1便追加運行)の運行区間は「久慈駅」~「小袖海岸」間。