【ニュース】 京王電鉄、鉄道を活用して農産物を配送する実証実験を実施、飛騨高山の農産物を高速バスと京王線に積載 岐阜県高山市

2021.07.26
京王電鉄株式会社(東京都多摩市、紅村康社長)では、2021年7月27日~2022年3月31日の火曜日から土曜日まで毎日(お盆・年末年始等の一部期間を除く)、鉄道を活用して農産物を配送する実証実験を実施する。

同実証実験は、京王線新宿駅京王モールの観光案内所「中部地方インフォメーションプラザ in 京王新宿」で販売する飛騨高山の農産物を、高速バスと京王線に積載して配送するもの。
鉄道での輸送には、京王ライナーとしても親しまれている京王線
5000系車両をモデルにしたカバーを装着した台車を使用する。

今回配送するのは、「特選館あじか」(岐阜県高山市国府町の直売所施設)の農産物で、中山間地域の冷涼な気候と豊富で美味しい水など、地域特有の自然の恩恵を受けて育てられた特産品。
京王グループの「高速バス」「鉄道」という既存の公共交通インフラを活用することで、配送に伴う環境負荷の低減を図るとともに、鉄道を利用することで都心部の道路混雑の影響を回避し、商品配送の定時性・速達性確保にもつなげるとしている。
また、今回の実証実験の検証を踏まえ、農産物以外の商品配送や、新たなサービスも検討するという。

飛騨高山は、飛騨トマトや飛騨ほうれん草などに代表される農産物の一大産地。
今回は、1日当たり段ボール(120サイズ)6箱程度の配送を予定している。

配送方法は、「特選館あじか」から高速バスやトラック(京王バス永福町営業所経由)で京王運輸世田谷営業所(最寄駅:京王線「八幡山」駅)へ配送、京王線「八幡山」駅から午前10時台の各駅停車新宿行きで京王線「新宿」駅へ1日1回配送、京王線新宿駅から観光案内所「中部地方インフォメーションプラザin京王新宿」へ配送。