【ニュース】 竹中工務店など、「奈良井宿」で伝統的建造物等2棟を改修、宿泊・レストラン・酒蔵を中心とした小規模複合施設を2021年夏に開業 長野県塩尻市

2021.4.30
株式会社竹中工務店(大阪市中央区、佐々木正人社長)と株式会社47PLANNING(福島県いわき市、鈴木賢治代表)は、長野県塩尻市奈良井で、約200年前の伝統的建造物等を改修し、宿泊・レストラン・酒蔵を中心とした小規模複合施設を2021年夏に開業する。

同計画は、中山道の宿場町として栄え、文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている奈良井宿で、「旧杉の森酒造」と「旧豊飯豊衣(ほいほい)民宿」の2棟を改修し、建築物の営み・歴史が継承された空間、地域独自の文化資源を活用したサービス、奈良井宿ならではの価値が体感できる施設をつくるというもの。

「旧杉の森酒造」は、創業1793年の酒蔵で、木曽五大銘柄酒と呼ばれ、街のシンボルでもあったが2012年より休業。
「旧豊飯豊衣民宿」は、江戸時代に奈良井宿の主産業だった曲物を作る職人の住居で、近年は民宿を営んでいたという。

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同計画の事業主体は、竹中工務店が一般社団法人塩尻市森林公社と共に出資し設立した「株式会社ソルトターミナル」。
旧杉の森酒造の改修設計は竹中工務店が手掛ける。
また、同施設の企画プロデュースは47PLANNNGが担い、47PLANNINGが設立した新会社「株式会社奈良井まちやど」が開業後の宿泊・飲食等の運営を行う。

さらに、旧杉の森酒造で酒造りをしていた「杉の森酒造株式会社」の事業承継による酒蔵再生と日本酒の製造は事業全体アドバイザーの株式会社kiraku(京都市東山区、サンドバーグ弘代表)が、旧豊飯豊衣民宿の改修設計は株式会社ツバメアーキテクツ一級建築士事務所(東京都新宿区、山道拓人・千葉元生・西川日満里パートナー)が担い、レストランのプロデューサーには株式会社ONESTORY(東京都港区、大類知樹代表)が参画するなど、各分野のプロフェッショナルが揃うとしている。

「(仮称)奈良井宿 古民家改修プロジェクト」の所在地は旧杉の森酒造が長野県塩尻市奈良井551-1、旧豊飯豊衣民宿が長野県塩尻市奈良井607。
敷地面積は旧杉の森酒造が1,768.15㎡、旧豊飯豊衣民宿が
260.1㎡。
用途は旧杉の森酒造が宿泊施設(客室8部屋)・レストラン・温浴施設・酒蔵等、旧豊飯豊衣民宿が宿泊施設(客室4部屋)・ギャラリー。