【ニュース】 京都市、所有者から京町家を借上げ、活用事業者に転貸する「京町家賃貸モデル事業」の第1号活用事業者を決定 京都府京都市
2021.03.22
京都市(門川大作市長)は、同市が所有者から京町家を借上げ、活用事業者に転貸し、将来の担い手の育成等を行う「京町家賃貸モデル事業」の第1号となる活用事業者を決定した。
同モデル事業は、住まいを賃貸することで、京町家の担い手を育成するとともに、入居者には京町家での実際の暮らしぶりなどをSNS等で発信してもらい、京町家の魅力を発信するというもの。
決定した活用事業者はIzutsuRealty株式会社(京都市下京区、山下善彦代表)。
京町家をリノベーションのうえ、オフィス付住宅として活用する予定で、費用は投資型クラウドファンディングを通じて調達する。
同事業の対象となる京町家は、京町家条例に基づき同市が個別に指定。
同市は所有者から固定資産税・都市計画税相当額で京町家を借上げ、それと同額で活用事業者に転貸する。
活用事業者は、京町家の活用に当たって必要となるリノベーションや維持管理等を行う(費用は活用事業者の負担)。
第1号事業の所在地は京都市中京区壬生東土居ノ内町。
建築年代は昭和初期(築約90年)、延床面積は74.56㎡。
5年程度空き家となっていた1列3室型の京町家で、奥庭の小屋には染料などが残っており、職住共存の染物関係の工場として使用されていたと考えられる。