【ニュース】 工学院大学など、復興支援プロジェクト「白浜復興住宅」をワーケーション宿泊施設として2021年5月にリニューアルオープン 宮城県石巻市

2021.03.10
特定非営利活動法人りあすの森(宮城県石巻市)・有限会社熊谷産業(宮城県石巻市)・工学院大学(東京都新宿区)の3者は、工学院大学が東日本大震災の復興支援事業として2011年から推進してきた「恒久復興住宅プロジェクト(K-engine Project)」の「白浜復興住宅」(宮城県石巻市)を改修し、新たに長期滞在型宿泊施設として開業する。

同住宅が立地する石巻市北上町は、人口流出に歯止めがかからず、10年で4割以上減少、現在約2,300人が暮らしている。
ハードの復旧はようやく終息しつつあるが、賑わいは戻っていないという。

同宿泊事業では、過去の賑わいを取り戻すのではなく、時代に合った新たな賑わいを創出するため、コロナ禍で一気に加速したワーケーションと、人口減少社会で増え続けているペットに着目、海を臨む絶景の一棟貸しの宿で愛するペットと気兼ねなく過ごす「withペット・ワーケーション」を提案する。
また、地域活性化の担い手を増やす「お試し移住」の場としても活用していく予定だという。

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同宿泊事業の拠点として活用するのは、地元木材とスレート屋根が美しい「白浜復興住宅」。
2011年に、寄付による民営復興住宅(全11棟)として工学院大学が手掛けたプロジェクトで、被災した漁師世帯などが自主再建を果たすまでの一時的な住まいとして提供されてきた。
土地は熊谷産業が提供、建物を工学院大学が建設し、運営管理と住民ケアをりあすの森が担い、三位一体で地域復興のために運営してきた住宅群だという。

今後は、新たな地域活性化の拠点となる宿泊施設「追波湾テラス~考える葦~(おっぱわんてらす~かんがえるよし~)」として再活用する。
熊谷産業が新規事業としてハード整備・宿泊施設運営を担い、りあすの森は「お試し移住」等による地域活性化で同拠点を活用、工学院大学は「復興支援から始まった取り組み」がまちづくりへの発展に至るプロセスを学術的研究につなげるとしている。

「追波湾テラス~考える葦~(おっぱわんてらす~かんがえるよし~)」の所在地は宮城県石巻市北上町十三浜字下山15番地2。
プレオープンは2021年4月12日、正式開業日は2021年5月(予定)。