【ニュース】 東京建物など、約140年の歴史を持つ古民家「旧堀内邸」を活用し、旅館ブランド「Azumi」の第1号物件となる旅館「Azumi Setoda」を2021年3月に開業 広島県尾道市
2020.12.16
東京建物株式会社(東京都中央区、野村均社長)と株式会社
Azumi Japan(京都市中京区、エイドリアン・ゼッカ会長)は、しまなみ海道に位置する生口島(広島県尾道市)でAzumi Japanが新しく立ち上げた旅館ブランド「Azumi(アズミ)」の第1号物件となる旅館「Azumi Setoda」を2021年3月に開業する。
同旅館は、瀬戸田の地に約140年佇む「旧堀内邸」の貴重な建築様式を活かしながら、日本の伝統建築の手法を用いて改装するもの。
計22室の客室、庭園、あずまや、レストラン、バー、ラウンジ等で構成する。
あわせて、新築の別棟として銭湯付帯型の宿泊施設「yubune」も同時に開業。
「yubune」には銭湯とサウナ、湯あがりラウンジ、客室(計14室)を設置、機能的な側面を持つ「旅籠」として、地域と旅人に幅広く開かれる施設を目指す。
同プロジェクトは、空き家・空き店舗の増加による空洞化が課題となっている生口島の瀬戸田地区で、古き良きまちなみのシンボルでありながらも長らく空き家となっていた、約140年の歴史を持つ古民家「旧堀内邸」を活用し、旅館として再生することによって、観光地としての魅力向上とともに地域コミュニティの維持・活性化を目指すプロジェクト。
東京建物は、不動産証券化のスキームを活用しながら、これまで世界各地でその土地の文化やコミュニティ、芸術、食材を尊重してきた実績を持つアマン創業者の Adrian Zecha(エイドリアン・ゼッカ)氏を創業メンバーとするAzumi Japanとともに、様々なステークホルダーと一体となり、同プロジェクトの開発に取り組んできたという。
両施設は、瀬戸田港から耕三寺にかけて繋がる地元の商店街「しおまち商店街」の入口に位置する。
同商店街では、「旧堀内邸」の活用をきっかけに、2019年より地域の人々を中心にワークショップを継続的に開催、地域のリビングルームのような位置付けとなる複合施設「SOIL SETODA」の開業準備や、自然との共生を意識したインフラ導入の検討などを進めきた。
両施設は、これらの地域活動とも連携し、瀬戸田の魅力を未来の世代へ引き継いでいけるよう、地域の人と旅行者との関係づくりにも重点を置き、地域全体に活力を取り戻すことに貢献したいとしている。