【ニュース】 船越ワイナリー、千葉県では90年ぶり・2軒目となるワイン酸造所を設立、3種のワインを返礼品にクラウドファンディングをスタート 千葉県多古町
2020.12.03
株式会社船越ワイナリー(千葉県多古町、勝又純一社長)はこのほど、千葉県では2軒目となるワイン酸造所「船越ワイナリー」を設立した。
同県内でのワイン醸造所の設立は、齊藤ぶどう園に次いで90年ぶりだという。
多古町は、下総台地を源とする栗山川が南北に流れ、その豊かな水源と肥沃な土壌を活かした米づくりが盛んな地域。
また、同町の南に位置する船越地区では、米づくりだけでなく、生食用のぶどうも並行して栽培されてきた。
しかし、高齢化が進み後継者不足の影響を受け、60年前には10軒程あったぶどう農園は、現在では数軒程度まで減少。
米づくりでも同様の課題を抱えているという。
こうした中、同社では作物の生産や出荷だけに留まらず、原料の生産から加工、販売までを一体的に行う「6次産業化モデル」に着手。
同ワイナリーで育てているワイン用のぶどうは、現時点ではまだ苗木のため、原材料に使うことができないが、視察で訪れた茨城県の農家からぶどうを、山形県・岩手県の農家から山ぶどうを譲ってもらうことで事業化する。
平均年齢が還暦を超えた同ワイナリーのメンバーは、ワイン造りは初心者ながらも、「地域おこし」と「日本一のワインを造る」という夢の実現に向け、参加者が楽しみながら力を合わせて創り上げていきたいという。
なお同社では、3種のワインなどを返礼品とするクラウドファンディングを開始しており、2021年1月30日23時59分まで「FAAVO千葉幕張」で支援者を募集している。
目標支援金額は60万円、支援者数100人。
なお、ワインは現在醸造中、2021年2月上旬より発送開始予定。