2020.08.28
西日本鉄道株式会社（福岡市博多区、倉富純男社長）と株式会社アップクオリティ（東京都新宿区、泉川大代表）は、高速バスの空きスペースを活用、九州各地の特産品を天神・博多へ運び、販売する貨客混載・産直販売の取り組みを開始する。

今回の同取り組みは、高速バスを活用することで、少量の貨物をトラックなど通常の配送に比べ、早く・安価に輸送できるというもの。
運営主体となるアップクオリティは、全国の農産品等を高速バスの貨客混載で首都圏に輸送・販売する「バスあいのり」事業を行っている。
今回は、九州島内を中心に高速バスのネットワークを有し、福岡都市圏で商業施設や飲食店などの事業を営む西鉄グループと連携、九州各地の産品の輸送・販売事業に取り組む。

アップクオリティは、福岡では入手しづらい農水産物などの特産品を対象に産品を選定、仕入を行い、高速バスで輸送。
その後、商業施設のイベントスペースやバスターミナルで「バスあいのりマルシェ」と題したマルシェを開催して販売、西鉄グループが運営する飲食店でも特産品を活用した特別メニューを提供する。

九州島内の生産地では販路拡大・輸送コストの低減を図り、一次産業の活性化に寄与するほか、輸送先の消費地でも、特産品の購入機会の創出を図ることで、福岡都市圏の賑わい創出を目指す。
新型コロナウイルスの影響を受け、移動が難しい中、九州各地の特産品を楽しんでもらうとともに、生産地の売上増に寄与したいという。

同取り組みの第1弾では、9月2日～15日の14日間、宮崎交通株式会社（宮崎県宮崎市、川端史敏社長）の協力により、福岡と宮崎を結ぶ高速バスを活用し、宮崎の特産品を福岡へ輸送。
天神で開催するマルシェでは、当日の朝に採れたばかりの新鮮な野菜や加工品などを販売する。
また、株式会社西鉄プラザ（福岡市中央区、大園澄雄代表）が運営する「博多やりうどん福岡店」と「アジアン磯貝じゃこくじら博多店」でも、特産品を活用した特別メニューを提供するという。