【ニュース】 NTT都市開発と大成建設、旧博多スターレーン跡地でオフィスビル「(仮称)博多駅東一丁目開発」の新築工事に着手 福岡県福岡市

2020.07.16
NTT都市開発株式会社(東京都千代田区、辻上広志社長)と大成建設株式会社(東京都新宿区、相川善郎社長)は、旧博多スターレーン跡地でオフィスビル「(仮称)博多駅東一丁目開発」(福岡市博多区)の新築工事に着手した。
開業は2022年夏の予定。

同計画建物は、地上10階、延床面積約2万9,200㎡のオフィスビル(一部店舗)。
福岡市が官民連携で推進する「博多コネクティッド」による「博多コネクティッドボーナス」の認定を受けており、博多駅筑紫口エリアの賑わいの拡大に貢献するとしている。

「博多コネクティッド」とは、九州の陸の玄関口として発展が期待される博多駅周辺地区で、地下鉄七隈線延伸やはかた駅前通り再整備など、交通基盤の拡充とあわせ、容積率などの規制緩和により、耐震性の高い先進的なビルへの建替えや歩行者ネットワークを拡大するとともに、歴史ある博多旧市街との回遊性を高めることで、都市機能の向上を図るプロジェクト。
「博多コネクティッドボーナス」とは、つながり・広がりが生まれる広場の創出など、賑わいの拡大に寄与するビルへの建替えを促進するため、福岡市が創設した新たなインセンティブ制度(容積率の緩和等)。

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同計画建物では、博多駅周辺地区では最大級となる基準階約670坪の無柱空間を有し、最小約35坪からフレキシブルな分割区画が可能なオフィスを提供。
エントランス正面に設けた約940㎡の南側広場は、1階ピロティと歩道をつなぐ連続した空間で、視覚的にもゆとりを感じさせるパブリックスペースとして整備する。
シンボルツリーなど多くの中高木を配置し、四季の変化を楽しめる植栽を取り入れるほか、広場に面したカフェやキッチンカー、ベンチの配置、無料Wi-Fiの提供など、ワーカーや来街者が憩い、楽しめる空間として計画するという。

1階にはスモールオフィスを配置、社内のスタートアップやベンチャー企業など、多様な働き方に対応可能なオフィスを導入する予定。

災害対策では、地震時の振動を吸収して構造体や内外装への被害を抑える制振構造を採用、共用部には最大72時間運転可能な非常用発電機を完備しており、専有部内への非常用電源供給も予定しているという。

「(仮称)博多駅東一丁目開発」の所在地は福岡市博多区博多駅東1丁目18番33号。
敷地面積は約4,900㎡、延床面積は約2万9,200㎡。
構造・規模は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)・地上10階塔屋1階。
用途は事務所・店舗・駐車場。
着工は2020年7月、竣工は2022年7月(予定)。