【ニュース】 浅間温泉の次世代を担う3名など、浅間温泉の観光活性化を目的とした新会社「WAKUWAKU浅間温泉」を設立、旅館「おもと」再生へ 長野県松本市

2020.03.03
浅間温泉(長野県松本市)の次世代を担う3名と、地域活性化のノウハウ提供や金融面でのサポートなどを手掛けるNECキャピタルソリューション株式会社(東京都港区、今関智雄社長)、株式会社WAKUWAKU地域不動産マネジメント(長野県山ノ内町、芦原誠社長)はこのほど、浅間温泉エリアの観光活性化を目的に、宿泊施設の運営や観光関連施設の誘致などに取り組む株式会社WAKUWAKU浅間温泉(長野県松本市、岡嘉紀社長)を設立した。

浅間温泉は、西暦698年の飛鳥時代まで遡るとされる歴史ある温泉街。
JR「松本」駅から車で15分程度と近く、長野県のほぼ中央に位置し、好立地にありながらも、温泉地としての認知度は低く、1993年には年間100万人を超えた観光客も60万人程度まで落ち込んでいるという。

温泉旅館の数も減少傾向にあり、一部外部資本の参入はあるものの、地元出身の後継者が減少、既存の事業者の高齢化も進み、今後の事業承継が大きな課題となっている。

202003031100

こうした中、昨夏の長雨や台風被害、雪不足などが重なり、大正8年に「おもとの湯」として創業した地元の主要旅館「おもと」が、環境の変化に対応しきれない状況に陥っていたという。

今回設立したWAKUWAKU浅間温泉では、「おもと」の後継者を育てながら、歴史ある「おもと」を浅間温泉に残すため、事業を引き継ぐと共に、「おもと」の再生を契機とした浅間温泉の活性化に取組む。

今後はまず、2020年7月のオープンを目指し、「おもと」のリニューアルを実施。
その際、「泊食分離」スタイルでのサービスを再構築するなど、様々な工夫を凝らし、地域での滞在や消費を促進、旅館の生産性を温泉地全体で向上させるような取組みを行う。

また、地域の事業者と連携した宿泊プランなども充実させ、浅間温泉や松本市内の観光の未来を担う世代の参画も促していきたいとしている。