【編集部取材】 特集「信州感動健康料理」(2)。古民家レストランに自社ワイナリー。老舗旅館「中棚荘」に見る、ファミリービジネスの力強さ。 長野県小諸市
2020.02.21
「信州感動料理」プロジェクトを推進する長野県は2月10日、長野市でその成果を発表する「信州感動健康料理フォーラム」を開催、合わせて同日、首都圏の報道機関を対象に、同プロジェクトに参画する小諸市や長野市の飲食店の取り組みを紹介するメディアツアーを実施した。
このうち、小諸市の老舗温泉旅館「中棚荘」は、自社ワイナリー「ジオヒルズワイナリー」(2018年11月に分社化)と、移築古民家を活用した飲食店「はりこし亭」を報道陣に公開。
「ジオヒルズワイナリー」では荘主三男の富岡隼人氏が、「はりこし亭」では富岡洋子女将などが取材に対応した。
また、「信州感動健康料理フォーラム」のトークセッションにも、中棚荘の富岡和歌子取締役が登壇。
フォーラム・メディアツアーを通じ、中棚荘・富岡ファミリーの存在感の大きさが目立った。
「中棚荘」は明治31年(1898年)の創業。
明治の文豪・島崎藤村ゆかりの宿として知られており、現在の荘主・富岡正樹氏は5代目となる。
今回は、テーマである「信州感動健康料理」とはやや焦点がズレるが、主にその供給の担い手であり「信州感動健康料理」に参画している「中棚荘」グループに焦点をあて、旅館・飲食店における「ファミリービジネスの力強さ」について考察してみたい。
<目次>
長男が本業を継ぎ、三男が新規事業を継承
明治の島崎藤村から昭和・平成の渡辺香津美へ
老舗大国、グローバル企業とは別のベクトル
ファミリービジネスからベンチャーが生まれる
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