【ニュース】 小谷村栂池エリア、観光活性化を目的に街並み整備事業に取り組む新会社が発足、2軒の宿泊施設をリノベーションし新たにホステルを12月に開業予定 長野県小谷村
2019.11.15
長野県小谷村栂池エリアでこのほど、同エリアの観光活性化を目的に街並み整備事業に取り組む新会社「株式会社IKEIKEツガイケ」(長野県白馬村)が発足した。
新会社設立にあたっては、地元索道会社の白馬観光開発株式会社(長野県白馬村、和田寛社長)や都内でホステルを運営する株式会社FIKA(東京都新宿区、福山大樹代表)が協力、NECキャピタルソリューション株式会社(東京都港区、今関智雄社長)より金融面でのサポートを受けているという。
1990年代の栂池エリアは、スキーブームや1998年に開催された国際的な冬季スポーツ大会もあり、大きな賑わいをみせていた場所。
街には華やかなファッションに身を包んだ若者が溢れ、スキーだけではなくバーやディスコなどを楽しむ姿が多くみられたが、スキー人口の減少とブーム終焉に伴い、栂池エリアを訪れる人口は徐々に減少し、宿泊施設や商店数も最盛期の半分以下に減少している。
現在、栂池を含む白馬エリアでは、冬だけではなくオールシーズン楽しめる「マウンテンリゾート」を目指し、様々な観光スポットが誕生、再注目されている。
2018年夏、栂池高原スキー場内にはフランスの人気アドベンチャー施設が日本に初上陸し「白馬つがいけWOW!」として開業。
家族連れや若者に人気のスポットとなり開業以降2万4,000人を超える来場者数を記録し、グリーン期のスキー場にも観光客を呼込むことに成功した。
しかし、白馬エリア全体の観光客が増加する一方で、栂池の宿泊施設は、経営者の高齢化や後継者・人手不足・老朽化などの理由から減少が目立ち始め、宿泊客の受け入れ等、新たな課題に直面しているという。
今回発足した新会社では、こうした背景から、宿泊施設の再生やかつての賑わいを取り戻す事業を推進する。
まずは、老朽化した2軒の宿泊施設をリノベーションし、新たにホステル「UNPLAN Village Hakuba(アンプラン・ヴィレッジ白馬)」として今年12月に開業する予定。
ドミトリールームをはじめツイン、トリプルルームなど幅広い客室タイプを用意し、2軒で約100人の収容を目指す。
また、価格も抑えることで若者や長期滞在者、都心から離れて働くワーケーションなど様々な利用動機に対して利便性を高め、気軽に白馬・栂池エリアを楽しんでもらえるようにするという。
「UNPLAN Village Hakuba(旧プチホテル・ホワイトアベニュー)」の所在地は長野県北安曇郡小谷村大字千国乙
12840-1-116。
収容人数は約50名(リノベーション前は15部屋・40名収容)、宿泊料金は1人1泊5,000円~7,000円を予定。
「UNPLAN Village Hakuba(旧きざみだ)」の所在地は長野県北安曇郡小谷村大字千国乙12840-1-63。
収容人数は約40名(リノベーション前は14部屋・50名収容)、宿泊料金は1人1泊5,000円〜7,000円を予定。