【ニュース】 いちごなど、「よこすかポートマーケット」の優先交渉権者に選定、既存建物を活用し、街のにぎわいを創出 神奈川県横須賀市

2019.10.31
不動産事業などを手掛けるいちご株式会社(東京都千代田区、長谷川拓磨社長)は10月30日、同社を代表者とする共同事業者が一般財団法人シティサポートよこすか(横須賀市の100%出資団体)より「よこすかポートマーケット」の優先交渉権者に選ばれたと発表した。

「よこすかポートマーケット」は、1987年に竣工した冷蔵倉庫をリニューアルし、2013年にオープンしたもの。
周辺では、横須賀港と北九州港を結ぶ新規フェリー航路が2021年春ごろに就航予定であることに加え、旧三笠公園駐車場用地での新規ホテルの建設、新たに第二海堡(海上要塞)のツーリズム化や猿島ビジターセンター(仮称)の整備などが予定されている。

こうした状況の中、シティサポートよこすかは、横須賀市が掲げる「観光立市よこすか」の実現に向け、同施設の既存建物を活用し、公民が連携してサービスの提供を行うPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)として運営事業者選定に向けた公募を実施していた。

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同社は今回、共同事業者とともに、同社の心築ノウハウを活用し、現存建物を有効活用するとともに、地域との連携により、街のにぎわいを創出することを提案。
横須賀に加え、三浦半島、湘南を地元と捉え、地産地消を徹底し、地元の人々の台所として愛される施設を事業コンセプトとした。
ニューヨーク、ロンドン、バルセロナ、トロント等、世界各地で賑わいを見せる市場を参考とし、地元の食や音楽をはじめとした文化を発信するとともに、敷地内にコワーキングスペースを設け、地元の起業家の挑戦も応援するという。
併せて、周辺観光施設との相互送客等を図り、横須賀・湘南を代表する観光資源として育ていくとしている。

今後は、基本協定書の締結や必要な手続を経て、2021年春にリニューアルオープンする予定。

事業実施体制は、代表者(プロジェクトマネージャー)がいちご株式会社、クリエイティブプロデューサーが流石創造集団株式会社、メンテナンスマネージャーが株式会社ゲンバカンリシステムズ、売上・契約管理が株式会社宮交シティ、施設運営・販促・テナント誘致がメディアサーフコミュニケーションズ株式会社、音楽イベント運営がエイベックス・エンタテインメント株式会社。