【ニュース】 和歌山市など、「友ヶ島第3砲台美術館」を10月3日に開館、音声ARアプリを使用して鑑賞する世界でも類を見ない「音の展示」 和歌山県和歌山市

2019.09.27
和歌山市は、「友ヶ島第3砲台美術館」を10月3日に開館する。

同美術館は、「要塞島が美術館に。」をコンセプトに、近年神秘の無人島として注目を集めている和歌山市北西の加太沖に浮かぶ無人島群・友ヶ島にある歴史的な要塞施設をそのまま美術館に変える試み。
和歌山市がエイベックス・エンタテインメント株式会社(東京都港区、黒岩克巳社長)と共同開発した音声ARアプリ「友ヶ島」を使用して楽しむ、世界でも類を見ない「音の展示」にフォーカスした美術館だという。

同館では、開館を記念し、10月3日~31日の約1ヶ月間、展示室となる第3砲台跡全体を使用した大規模な企画展「ヤミツク ~くらやみのいきものに関する研究結果展~」を開催する。

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かつて国を守るため、幾つもの砲台が設置され、要塞島となった友ヶ島。
その歴史遺産をそのまま生かし、暗闇の中で微かな光に目を凝らす・音に耳を澄ますことで楽しむ同美術館では、暗い戦争の時代から時を止めた空間の中で現代に産声を上げる、新しいアート作品の数々を楽しめるとしている。

開館記念の企画展では、カンヌ広告祭やNYADCなど数多くの世界的広告賞の受賞経験を持つ、カイブツの木谷友亮氏をディレクターに迎え、友ヶ島を舞台にした架空の物語を追体験する「ヤミツク~くらやみのいものに関する研究結果展~」を公開。

更に常設展示では、国際コンクールなどで上位入賞するなど世界的に高い評価を得ている和歌山児童合唱団の幻想的な童謡を、島の時空を彩る音声ARアート「サウンド スケール(Sound Scale)」で展示する。

「友ヶ島第3砲台美術館」の所在地は和歌山県和歌山市加太2673番地友ヶ島(沖ノ島)/第3砲台跡。
開館は10月3日より、水曜日休館(2019年12月1日~2020年2月29日は土日祝日のみ開館、12月29日~1月3日を除く)。
入館料は無料(企画展は別途有料となる可能性あり)。
鑑賞方法は音声ARアプリ「友ヶ島」をインストールし、友ヶ島・第3砲台跡で使用。