【編集部取材】 コーヒーで「地方創生」はあり得るのか?(2)「まちの小さなカフェ」「宿泊施設」「水」が開く地方の未来 東京都江東区

2019.09.17
一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会(東京都港区、丸山健太郎会長)は9月11日~13日の3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)でスペシャルティコーヒーに特化した展示会「SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション 2019」を開催した。

同展示会は、生産国を含む25の国と地域から、約200のスペシャルティコーヒー関連企業・団体が300小間を超えるブースを展開する、アジア最大のスペシャルティコーヒーイベント。
開催期間中は、コーヒー関連機械・器具等の展示、各種情報・品質に関するセミナーなどが行われたほか、イベントステージでは各種コーヒー競技会の決勝大会なども行われた。

今回は出展者数・出展ブース数とも過去最高となり、昨年に引き続き、会場規模を従来の1.6倍に拡大。
3日間で延べ3万3,978人が来場した。

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会場では、カフェブームやスペシャリティコーヒーの認知度向上に伴い、バイヤーなど業界関係者だけでなく、一般消費者の来場も目立った。
とくに、丸山珈琲(長野県軽井沢町)やサザコーヒー(茨城県ひたちなか市)、小川珈琲(京都市右京区)やUnir(ウニール、京都府長岡京市)など、全国的にも知名度のある珈琲店のブースには、試飲を求め、長蛇の列が生じたことも。

また、特別企画エリアでは、日本各地の個性的なカフェやマイクロロースターなどを集めた「コーヒービレッジ」と、大型焙煎機を使用した生豆の焙煎を目の前で体験できる「ロースターエリア」を設定。
「コーヒービレッジ」には、首都圏をはじめ、京都や静岡、盛岡や甲府など、全国各地からカフェや豆の販売店などが出展、多くの人がスペシャルティーコーヒーで「全国旅行」を楽しんだ。

今回の【編集部取材】では、昨年5月の【編集部取材】コーヒーで「地方創生」はあり得るのか?その鍵は、あえて世界を意識しない「独自進化」。 岡山県岡山市、今年5月の【編集部取材】目指すは茨城産コーヒー「イバラキ・ゲイシャ」?「常磐線文化」をも変える、サザコーヒーの挑戦。 茨城県ひたちなか市に続き、「まちおこし」「地方創生」の視点から、同展示会を考察する。

<目次>
「まちの小さなカフェ」が、機器メーカーを「従える」
この業界構造が「まちおこし」を後押しする可能性も
自家焙煎のカフェは「メーカー」のポジションにある
「卸先」として、まだまだ開拓の余地が大きい宿泊業界
コーヒーの「地域性」を商品化する鍵は「水」か?

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