【ニュース】 ポジティブドリームパーソンズ、福岡市と共同で2021年春より高宮南緑地の管理・運営を開始、貝島家旧宅を活用し新施設を建設 福岡県福岡市

2019.09.05
ホテル・レストラン事業などを株式会社ポジティブドリームパーソンズ(東京都渋谷区、杉元崇将社長)は、福岡市と共同で、2021年春より高宮南緑地(旧貝島家住宅、福岡市南区)の管理・運営を開始する。

同取り組みは、かつて筑豊の炭鉱王として栄えた貝島家の旧宅を、歴史的建造物として継承すべき部分や豊かな緑地はそのままに、現代の技術とデザインを融合させることで、新しい空間として再生するというもの。
市民が幅広く利用できるコンテンツを提供することで、国内外から多数の利用客が集い、にぎわう都市公園を創出するという。

9月3日には高宮神社で安全祈願祭を実施。
同施設を建築施工・運営する高宮南緑地事業コンソーシアム(株式会社ポジティブドリームパーソンズ・九州建設株式会社・株式会社都市造園)と協力会社一同が参列し、工事の安全を祈願した。

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同施設は、西鉄天神大牟田線「高宮」駅より約250m、鴻巣山から東に伸びる丘陵地の東端に位置。
特別緑地保全地区、都市公園として告示されており、石炭産業全盛時に麻生・安川と並び「筑豊御三家」と呼ばれた炭鉱王・貝島太助氏の弟・嘉蔵氏の邸宅がある。
旧邸宅は築約100年の木造家屋で、母屋と茶室の2棟で構成されており、意匠を凝らした数寄屋造りの客間や25畳の大広間等を有し、大正から昭和初期までの炭鉱家の隆盛をしのぶ文化遺産として、建築的・歴史的に貴重な建造物となっている。

同社では、現存する建築はできる限り活用しながら改修を行うとともに、新たな施設2棟を設け、施設全体を旧邸宅、園地、新設施設、ソフトを含めた総合芸術として表現。
旧邸宅と、現代建築の新設施設のデザインはしっかりと分けながらも、庭を介して両施設を自然につなぎ、今までに無い体験ができる新しい空間を創出するという。

旧邸宅部分では、母屋の大広間や応接室を改修し、ランチやディナーを提供するレストラン、四季折々の顔を見せる庭園を眺望可能な茶房を設置するほか、貝島家や福岡の歴史資料を展示したブックライブラリー、イベントスペース、茶室を設置。

新設施設には、MICEから結婚式まで幅広く利用可能なバンケットを設置する。