【ニュース】 百戦錬磨など、平戸市と基本協定書を締結、平戸城で常設の「城泊」施設が2020年夏に開業予定 長崎県平戸市
2019.07.12
株式会社百戦錬磨(仙台市青葉区、上山康博社長)傘下のKessha株式会社(東京都目黒区、上山康博社長)、株式会社アトリエ・天工人(東京都渋谷区、山下保博代表)、日本航空株式会社(東京都品川区、赤坂祐二社長)の3社が設立した新会社・平戸城「城泊」JVは、平戸市(黒田成彦市長)が実施した「平戸城懐柔櫓(かいじゅうやぐら)宿泊施設化改修・運営事業」の事業者公募で優先交渉権者に選定され、7月11日、基本協定書を締結した。
同プロジェクトの推進により、日本初の「城泊(キャッスルステイ)」施設が常設化される。
欧米中心の富裕者層インバウンド旅行者をメインターゲットに、
2020年夏の開業を目指す。
同市は、長崎県最北端の市として日本最古の南蛮貿易の拠点となった城下町。
世界文化遺産に登録される長崎・天草地方の「潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産を保有している。
同市と百戦錬磨は2017年、共同で「平戸城キャッスルステイ無料宿泊イベント」を実施。
国内外から約7,500組の応募を獲得、その後の同市の欧米圏の観光集客に寄与した。
今回の同プロジェクトは、この実績から着想したもの。
「城泊JV」が提案した「城泊」という概念が、「城」を中心に、周辺の遊休資産や観光資源を活用し、平戸ならではの歴史・アート・食を複合的に体感してもらうことで、地域活性化につながる事業であることが高評価を受けたとしている。
同プロジェクトでは、現在、倉庫となっている平戸城の櫓の一つ「懐柔櫓」の長寿化と合わせ、城の宿泊施設としてリニューアル。
全体プロデュースと施設運営は百戦錬磨グループ(Kessha・百戦錬磨)が担当、施設の設計・監理は天工人が担当、プロモーション・送客はJALが担当する。
また、2020年の開業に先駆けて、「城泊」の魅力を発信する「城泊アンバサダー」を国内外より募集。
登録者より抽選で5組を開業前の無料宿泊イベントに招待するという。
「平戸城懐柔櫓」の所在地は長崎県平戸市岩の上町亀岡1458。
延床面積は1階86.25㎡・2階40.59㎡・合計126.84㎡。
構造・規模は鉄筋コンクリート造・2階建て。