【ニュース】 世界最古のヒスイ文化発祥の地・糸魚川市が「石のまち」をテーマにしたプロジェクトを始動 新潟県糸魚川市
2019.07.10
糸魚川市は、平成28年の大火から3年を迎える7月8日、糸魚川で生み出される「石」をテーマに、まち全体のブランド化と市民の誇りや愛着形成を目的としたプロジェクトの開始を発表した。
会見冒頭で米田徹市長は「糸魚川市は非常に豊かな自然に恵まれた都市。この自然資源を活かして、交流人口および関係人口の拡大、定住・移住政策の充実を図りたい。そのための肝となるのが『石のまち』として独自の地位を築くこと。糸魚川の河川には、ヒスイをはじめとする美しい石、ユニークな石が多く存在するので、そのことを多くの人に知ってもらうことが大切だと考えている。」と述べた。
今回のプロジェクトは市民参加型であることも大きな特徴。
同市全体のチームワークを高めるために結成された官民連携組織「チーム糸魚川」副代表の猪又史博氏は、「古くからこの地域の生活に根差している石は、市民がもっとも関わりやすい題材。30年後も持続可能な街をつくるためにも、市民一人ひとりが誇りを持って取り組めるプロジェクトにしたい。」と決意を表明した。
2017年にスタートした定量調査の結果、昨今は石に関心がある女性が多く、石目的で同市を訪れる観光客も多いと判明。
同時に、市民の石に対する想いも強いことから、「石のまち」をテーマに同プロジェクトをスタートしたという。
さらに、三愛旅行社とタッグを組み、糸魚川の石の魅力に触れられる「石のまち」特別ツアーも企画。
同ツアーでは、能生白山神社と連携した「お守り」や、洋菓子店・フェルエッグのお菓子、道の駅マリンドリーム能生の「海鮮丼」、日本料理・鶴来家の「スペシャルメニュー」などを提供する。
東京駅から北陸新幹線で片道約2時間というアクセスを生かした日帰りプランと、ゆっくりと石の魅力を満喫できる1泊2日プランの2つのプランを用意した。
今後も地域に根差した企業や団体等と協同企画、開発した商品やプランを積極的に展開する予定だという。