2019.06.17
株式会社全国賃貸住宅新聞社（東京都中央区）が6月18日・19日に福岡国際センター（福岡市博多区）で開催するイベント「賃貸住宅フェア2019in九州」で、空き家問題を解決する手立てとなりえる「不動産賃貸」について研究する九州各大学の学術研究者と民間企業のネットワーク組織「九州“不動産賃貸学”研究会」が発足する。

6月18日には、「九州賃貸住宅アカデミー」と題したプレゼンテーションの場で、九州の5大学の教員と学生が空き家やまちづくりに関する調査・研究・活動の内容を発表。
登壇メンバーでもある福岡大学工学部建築学科の西野雄一郎助教、九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科の信濃康博准教授、NPO法人福岡ビルストック研究会の吉原勝己理事長の3人が世話人となり、「九州“不動産賃貸学”研究会」を発足する。

同研究会は、九州を中心に、各県の大学・大学院・高等専門学校などの教員・研究者・学生、および企業に所属する学術分野の専門家・実務家で構成。
研究・活動内容の情報交換や意見交換を行い、新たな不動産賃貸事業を作り出す人材の育成とその教育活動や、不動産賃貸領域における制度の研究と改善提案活動も手掛けていく計画だという。

人口構造の変化によって空き家や地域コミュティの在り方が社会問題になる中、九州の各大学は、こうした課題解決の手立てとなりえる賃貸不動産に関する実践的な研究や活動を行っている。
今回、家主や不動産関連企業が多く集う「賃貸住宅フェア」で各大学がプレゼンテーションを行うことにより、多様な立場の人たちが議論を交わし、課題解決に向けた調査・研究・活動がより推進するきっかけにしたいと思い「賃貸住宅アカデミー」を企画した。
学術研究者だけでなく、将来の不動産業界を担う学生も参加する。
登壇大学は福岡大学・九州産業大学・九州工業大学・熊本県立大学・大分大学、各校の大学教員と学生ら数名。

「賃貸住宅フェア2019in九州」は東京で始まった日本初の賃貸住宅業界向けのイベントで、同業界では最大級に成長し、福岡県では今年で15回目の開催となる。
賃貸経営をするオーナーやその家族、不動産管理・仲介会社、リフォーム、設備メーカー等の不動産・住宅業界関係者が来場する。

「賃貸住宅フェア2019in九州」の開催日時は6月18日・19日の10時～17時。
会場は福岡国際センター（福岡市博多区築港本町2-2）。
入場料は無料、想定来場者数は4,000人。
主催は株式会社全国賃貸住宅新聞社。