【ニュース】 大和ハウス工業、千曲市初の公民連携による産業団地開発「Dプロジェクト長野千曲」を着工 長野県千曲市

2019.05.31
大和ハウス工業株式会社(大阪市北区、芳井敬一社長)は5月30日、物流産業団地「Dプロジェクト長野千曲」(長野県千曲市)の起工式を実施した。
同プロジェクトは、長野県では同社初の産業団地開発で、千曲市初の公民連携による産業団地開発となる。

同地は同市北部に位置し、長野市南部に隣接。
交通は、上信越自動車道と長野自動車道を結ぶ「更埴ジャンクション」に近接し、「更埴」ICより約1.7km(車で約6分)、国道403号沿いに位置する。
長野県内をはじめ、首都圏や中部圏へのアクセスに優れ、物流や産業集約拠点に適した立地だという。

同地は、元々農地だったが、同社が同市に産業団地開発を提案した結果、土地所有者を含む3者が連携。
その後、同市が「農村地域への産業の導入の促進等に関する法律」に基づく実施計画を長野県の同意を得て策定し、同地の農振農用地の除外を行い、農地転用が許可され、同社が所有権を取得、開発することとなった。

同プロジェクトの規模は、開発面積約14.4ha(「東京ドーム」の約3倍)で、5区画に分けて開発する予定。
企業の物流施設、工場施設の新設などが可能な産業団地とする。

物流エリアの広域化・複雑化が進む中で、テナント企業のニーズに応えることが可能。
また、長野市中心部から約10kmに位置しているため、職住近接の就労環境も整っているとしている。

なお、株式会社帝国データバンク(松本・長野・飯田支店)
「2018年度の設備投資に関する長野県内企業の意識調査」によると、長野県内の企業のうち、77.7%が設備投資の予定が「ある」と回答しており、全国で2番目に高い調査結果となった。
さらに、業界別では「製造業」が88.9%と、9割近くの企業が設備投資の予定が「ある」と回答しているという。

同社は今後、同市と連携しながら企業誘致を行い、あわせて同県内の工業・産業団地開発を積極的に取り組んでいくという。

「Dプロジェクト長野千曲」の所在地は長野県千曲市雨宮2824番地他。
事業規模は約200億円を予定(土地と建物)。
開発面積は約14.4ha。
造成工事完了予定は2020年5月、建物着工開始予定は2020年6月。