【ニュース】 都市再生機構など3者、室内臭気低減工法を共同開発、賃貸住宅等の室内の臭気の低減を短期間で解決 神奈川県横浜市

2019.05.22
独立行政法人都市再生機構(横浜市中区、中島正弘理事長)、日本総合住生活株式会社(東京都千代田区、廣兼周一社長)、ナオス・テック株式会社(東京都墨田区、平間圭二代表)の3者は、共同で業界最先端の室内臭気低減工法を開発した(特許出願済:2019年3月)。
同工法では、消臭を3ステップに分け、「臭気物質を測定・分析」「最適な薬剤や方法で極限まで消臭」「ニオイの発生源を封じ込め」を行う。
同工法により、臭気の低減を短期間で効果的に実現することが可能となるという。

近年、日本では生活スタイルの多様化などにより、室内には様々な生活臭が発生している。
これらの生活臭は、日々の生活の中で内装材の他、コンクリートなどの構造材にも浸透してこびりつく場合があるが、こびりついた生活臭を消臭することは難しく、建物を管理する上で大きな課題になっているという。

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同工法は、生活臭の元になるアンモニア・酢酸・ギ酸など90種類以上ものニオイ成分を測定・分析し、成分ごとに最も適した薬剤で徹底的に消臭するともに、ガスバリア性を有する特殊シートなどを活用し、ニオイの発生源を封じ込めていく室内臭気低減工法。
UR賃貸住宅で約60件の実証を行い、同工法による臭気の低減効果を確認済みだとしている。

ガスバリア性を有する特殊シートは、透明蒸着バリアフィルム
「GL FILM」(特許:株式会社凸版印刷)を住宅用に改良したもの。
食品の鮮度を保つため、酸素や温度変化、湿度の影響を受けにくいバリア性を有する「GL FILM」の特徴を活かしつつ、建材(壁のクロス・床のスラブなど)に確実に接着できるように改良した。
積層構造で世界最高水準のニオイ遮断効果(ガスバリア性)を有するほか、粘着性シールで、床や壁に直接貼ることができ、その上からクロスを貼ることもできるなど、施工性にも配慮したものだとしている。

同工法の採用を検討する事業者向けの問い合わせは、独立行政法人都市再生機構 技術・コスト管理部 技術調査課まで。