【ニュース】 西米良村、害獣による被害が甚大な伝統野菜を害獣のジビエ肉と組み合わせブランド化 宮崎県西米良村

2019.03.15
宮崎県西米良村は、害獣被害により滅びつつある同村由来の伝統野菜を、被害の大元となっている鹿猪と組み合わせブランド化する試みを本格スタートさせる。
村内伝統文化の保護と伝承を目的とした「西米良村GBA(じいちゃんばぁちゃんが守ってきたアグリカルチャー)プロジェクト」の一環。
今後、イベント販売やふるさと納税への登録、情報発信プラットフォームの整理等を順次実施する。

山林が面積の96%を占める同村では、わずかな水田で米をつくり、山を切り開いた焼き畑では伝統野菜「糸巻大根」や「伊勢芋」の栽培を行ってきた。
しかし、近年の農業の担い手減少に伴い、シカやイノシシの数が増大、耕作地を食い荒らし、収量が激減、壊滅の危機に陥っている。

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事態を重く見た同村役場は、2018年3月にジビエ専用の食肉加工場を村内に完成。
2019年度以降は、害獣被害を逆手に取った伝統文化とジビエのブランド化を推進する。

3月~5月末の土日は、同村内(西米良温泉ゆた~と、おがわ作小屋村ほか)至る所で様々なイベントを開催。
山間を覆う桜で日本の原風景を眺めながら、伝統野菜やジビエを使った食体験も予定しているという。

2019年3月の主なイベントは、菊地武夫公とのお花見会(3月21日、要事前予約)、こしのお春祭&桜ウォーキング大会(3月24日、無料)、カリコボーズのひなまつり(3月31日まで、村内各所)など。