【ニュース】 Azitなど、五島市久賀島でモビリティプラットフォーム「CREW」の実証実験、公共交通機関の不足に対応 長崎県五島市
2019.02.06
株式会社Azit(東京都港区、吉兼周優代表)・五島市(野口市太郎市長)・久賀タクシー(長崎県五島市、松本勝久代表)の3者、公共交通機関の不足が課題となっている五島市の久賀島(ひさかじま)で、Azitが提供するモビリティプラットフォーム「CREW」を新たな移動手段として提供する実証実験を4月から1ヵ月間実施することで合意した。
五島市は、長崎県の西方海上約100㎞に位置し、大小140の島々からなる五島列島の南西部にあり、総面積は420.87㎢、11の有人島と52の無人島で構成する。
このうち、久賀島にあるタクシー会社は1社(5台)、レンタカー会社は1社(3台)となっており、島の人口は約300名で、日頃から公共交通機関の不足が問題になっていたという。
更に、昨年の世界遺産登録で観光客が更に増加、公共交通機関の不足がより一層深刻になると予想されている。
今回の実証実験は、住民自らが観光客の満足度を向上させていく施策として実施するもの。
具体的には、タクシーが不足した場合に、島の住民にCREWパートナー(ドライバー)として観光客の移動の手助けを行う。
実証実験後は、CREWパートナーや実際に乗車した人の声や意見を参考にし、本格稼働への切り替えの可否を検討する。
CREWとは「乗りたい」 と「乗せたい」を繋げるモビリティプラットフォームサービス。
アプリを起動して出発点と到着点を設定すると、近くを走る
CREWパートナーと呼ばれるドライバーとマッチングし、目的の場所まで送ってもらうことが可能。
マッチングが成立して移動し、目的地に到着すると、乗った人と運転した人それぞれが相互評価を行う。
また、乗った人は実費(ガソリン代)とシステム利用料を支払う他、任意で謝礼を支払うこともできるとしている。