【ニュース】 秋田公立美術大学など、大学院生の企画によるアーティストの創作活動に着目した展覧会を開催 秋田県秋田市

2019.01.17
秋田公立美術大学・NPO法人アーツセンターあきた・向三軒両隣の3者は1月14日、秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(秋田県秋田市)で、大学院生の企画による展覧会「『応答』~
SUMMER STATEMENT 2018報告とその後~」の後期「秋田|
Akita」をスタートした。

同展覧会は、アーティストによる新しい表現が生まれる現場をどのように創造できるのか、またキュレーターやコーディネーターはいかにアーティストの創作活動に関わることが可能なのかを問う試み。
企画者の藤本悠里子氏は、昨年9月に4名(寺岡海・神馬啓佑・船川翔司・来田広大)のアーティストを秋田に招き、秋田滞在中の活動を記録し考察するプロジェクト「SUMMER STATEMENT
2018」を経て、「“展覧会”として見せる」ことを目的としない発表の形を模索しているという。

同展覧会では、2018年12月15日から71日間におよぶ会期を、前期と後期にわけて構成。
前期「Out of Exhibition」では、藤本氏の研究テーマでもある「展覧会の外にある創造活動の価値にも目を向けながらアーティストと協働する可能性」に対するこれまでの考察と、4名の招聘アーティストと共に取り組んだ「SUMMER STATEMENT 2018」の記録資料を公開した。

1月14日からスタートした後期「秋田|Akita」はアーティスト4名による展覧会。
4名は再び秋田に滞在し、夏の滞在中に得た経験や共同生活の中で起こった出来事を編集し、「SUMMER STATEMENT 2018」への応答として今回の“展覧会”で発表する。

藤本氏は、「滞在の成果を作品や展覧会にするということは意図していなかった企画。その企画意図を崩さずに展覧会として見せるということに苦慮し、アーティストとは何度も協議を重ねた。」と語る。
同展は藤本氏の修了研究の一環として開催する。

展覧会「『応答』~SUMMER STATEMENT 2018報告とその後~」後期「秋田|Akita」の会期は1月14日~2月24日。
会場は秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(秋田県秋田市八橋南一丁目1-3)。
主催は秋田公立美術大学、NPO法人アーツセンターあきた、向三軒両隣。