【ニュース】 大阪府住宅供給公社など、団地の1室を活用した総菜店を11月5日にオープン、高齢者の買い物支援・孤食の防止・健康寿命延伸が目的 大阪府堺市

2018.10.30
大阪府住宅供給公社(大阪市中央区、堤勇二理事長)は、NPO法人SEIN(サイン、堺市堺区、湯川まゆみ代表理事)と連携し、泉北ニュータウン(堺市南区)で茶山台団地の1室を活用した「丘の上の惣菜屋さん『やまわけキッチン』」を11月5日にオープンする。
高齢者の買い物支援・孤食の防止・健康寿命の延伸が目的。

同公社による「暮らしに関するアンケート調査」によると、「団地内の空地や空家等を活用して取り組む活動について興味があるもの」では、「日常生活支援のための拠点」や「軽食を提供する食堂やカフェなど」といった回答が上位となった。
また、堺市が65歳以上の高齢者がいる世帯に対して行った「堺市南区 買い物に関するアンケート調査」(平成29年4月)でも、買い物の際の困りごとの有無について、「ある」が20.3%、「今のところは問題ないが、将来的には不安を感じる」が44.3%だった。

高齢化が進む泉北ニュータウンでは、起伏に富んだ地形が多く、徒歩圏内にスーパーのない地域も存在すること等から、買い物困難者対策が必要であることが浮かび上がったという。

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今回オープンする惣菜店は、団地の1室を活用し、高齢者の買い物支援を行うとともに、楽しく食事ができるスペースで孤食を防ぎ、管理栄養士が考えた惣菜により健康寿命の延伸に繋げるというもの。

改装費用は、一般財団法人ハウジングアンドコミュニティ財団の「住まいとコミュニティづくり活動助成」の助成金を活用し、床貼り・家具作り・ペンキ塗り等は団地住民のDIY(日曜大工)で仕上げた。
また、冷蔵庫やシンク等の機材や調理器具代はクラウドファンディング等で集めた寄付金で捻出したという。

「丘の上の惣菜屋さん『やまわけキッチン』」の所在地は堺市南区茶山台2丁1番 茶山台団地21棟1階302号室。
開設は2018年11月5日、営業日時は月・火・金・土曜日の11時~15時。
運営者はNPO法人SEIN。
内容は惣菜販売(持ち帰りの他、店内での飲食も可能、惣菜+ご飯・味噌汁のメニューあり、団地外の人も利用可能)。

茶山台団地は、同公社が泉北ニュータウン内に建設した賃貸住宅
18団地・5,385戸の第1号。
1971年(昭和46年)4月より入居を開始した。