【ニュース】 JA全中など4者、高速バスの貨客混載制度を活用し、特色ある農産物を東京・丸の内エリアに定期搬送 東京都千代田区

2018.07.30
全国農業協同組合中央会(JA全中)・農林中央金庫・三菱地所株式会社・一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会の4者は、旅客用高速バスを利用した貨客混載制度を活用した新サービスを8月2日より開始する。

同サービスは、生産量が少なく配送ルートの確保がネックとなっていた希少野菜や伝統野菜、朝採れ野菜等の特色ある農産物を丸の内エリア向けに定期搬送することで、食に対する感度が高い都市生活者のニーズに応え、各地の農産物の継続的な消費・購買につなげるというもの。

自動車運送業の担い手不足により、農産物の流通サービスの低下が危惧されている中、複数のバス会社と連携し、地方から東京への旅客用高速バスのトランクスペースに地方の新鮮な農産物を積み込み、東京都市部で乗客を降車させた後、丸の内エリアに納品する。

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なお同サービスは、4者が2017年3月から取り組んでいる「大丸有フードイノベーション」の一環として実施するもの。
丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町地区)に納品される農産物を、約4,300の事業所・約28万人の就業者を抱える丸の内エリアの飲食店や企業の社員食堂、イベント等多様な販路を介して販売・消費することで、「生産者の所得向上・地域活性化」「運送事業者の収益性向上」「都市生活者のワーク&ライフスタイルの充実」等、多様な課題の解決を目指す。

参加する高速バス事業者と主な農産物は、株式会社オー・ティー・ビー(山形駅西口~バスタ新宿線)が山形県のスイカ・メロン、会津乗合自動車株式会社(若松~バスタ新宿線)が福島県のアスパラガス、株式会社桜交通(郡山~東京駅八重洲鍛冶橋線)が福島県のとうもろこし・枝豆・長ネギ・おんでんかぼちゃ、富士急行株式会社(甲府~バスタ新宿線)が山梨県のシャインマスカット、茨城交通株式会社(益子~秋葉原線)が茨城県のいちご(冬)。