【ニュース】 キリンと横手市、持続可能なホップ産地づくりと横手産ホップを通じた地域活性化を目的に連携協定 秋田県横手市
2018.06.19
キリン株式会社(東京都中野区、磯崎功典社長)と秋田県横手市(髙橋大市長)は6月18日、持続可能なホップ産地づくりと横手産ホップを通じた地域活性化を目的とした連携協定を締結した。
華やかで豊かな香りや爽やかな苦みを生み出すホップは、ビールに欠かせない原料の一つとして「ビールの魂」とも言われている。
キリングループは、国産ホップの生産量日本一を誇る同市と、ホップ契約栽培で47年の歴史を重ねてきたが、ホップ農家の高齢化や後継者不足もあり、同市のホップ生産量はピーク時の約3分の1にまでに減少しているという。
こうした中、同社では、ホップ生産の後継者不足を食い止め、ホップやビールを軸とした同市の地域活性化を目的に、2017年より横手市・大雄ホップ農業協同組合・横手市民と連携した活動を進めてきた。
これまでに、地元の小学生を対象にしたホップのグリーンカーテンを育てる活動や、未来のホップ農家発掘の想いを込め、地元の農業高校生を対象としたホップの栽培技術体験会の開催、ホップ畑で最高の一杯を味わう特別な「ビアツーリズム」などを実施してきたという。
今回の同協定では、「持続可能なホップ産地づくり」「ホップ・ビールを軸とした『食』『農』『観』にまつわる産業の活性化」「ホップを通じて、ワクワクする取り組みや新しいチャレンジが生まれ、市民が誇りに思うまちづくり」の3つを連携テーマに掲げている。
今後は、大雄ホップ農業協同組合や市民と協力しながら、同社と同市のこれまでの活動をベースに、両者が持つ資源・ノウハウなどを掛け合わせ、同市とビールの未来を共に育む活動をより一層進めていくとしている。