【ニュース】 JR四国、高齢者向け事業「レコードブック」と提携し、リハビリ特化型デイサービス事業を展開、鉄道事業や駅ビル事業との相乗効果を狙う 香川県高松市

2018.06.07
四国旅客鉄道株式会社(香川県高松市、半井真司社長)は、「レコードブック」のブランド名で高齢者向け事業を展開する株式会社インターネットインフィニティー(東京都品川区、別宮圭一社長)と共同で、リハビリ特化型デイサービス事業を展開する。

JR四国では、収益基盤の強化に向け、事業開発部門を鉄道事業部門に並ぶ事業へと拡大することを目指し、マンション事業やホテル事業に取り組むとともに、新規事業への参入による事業領域拡大を検討してきた。
今回の同事業も新規事業参入の一環。
全国に先駆けて高齢化が進む四国で、高齢者の健康寿命を延伸するリハビリ特化型デイサービス事業を展開、鉄道事業や駅ビル事業との相乗効果を狙う。

一方、インターネットインフィニティーは、要支援から軽度要介護認定者向けのリハビリ特化型デイサービスを「レコードブック」のブランド名で展開。
「自立状態の維持」という明確なコンセプトに基づき、入浴や食事介護を省略した効率的な運営を実践し、利用者自らに選ばれる施設を目指している点が、JR四国の事業目的に合致したとしている。
なお、インターネットインフィニティーは、未出店の四国でも事業展開を検討していたが、JR四国の知名度を生かした出店が望ましいと判断、JR四国との共同事業に至ったという。

事業展開当初は、インターネットインフィニティーが事業主体となり、介護保険事業所の指定を受ける。
JR四国は、事業資金の一部を提供すると共に、共同で事業運営に取り組むことにより、インターネットインフィニティーが持つ運営ノウハウを取得。
運営ノウハウ取得後は、今回出店する店舗をJR四国が引き継ぎ、フランチャイジーとして運営する。
店舗開業から半年~1年程度で運営ノウハウを取得し、引き継ぐ予定だという。

出店地は7月に公開を予定しており、店舗名称等は、「JR四国レコードブック栗林駅前」(香川県高松市、8月1日開業予定)、「JR四国レコードブック丸亀駅前」(香川県丸亀市、9月3日開業予定)。
事業費は、初期費用となる店舗の設計費・工事費・運動器具・行政への手続等が1店舗あたり2,000万円。
年商は1店舗あたり年商4,000万円を見込む。

今後の事業展開は、まず香川県で数店舗を出店し、その後他県で展開していく予定。
市場調査の結果、四国全体で十数店舗程度、出店が可能と判断しており、鉄道事業や駅ビル等との相乗効果を期待できるJR駅周辺での出店が中心となるが、JR駅周辺以外での出店や、四国外での展開も視野に入れているという。