【ニュース】 夕張市とJR北海道、石勝線「新夕張」~「夕張」間の平成31年4月1日廃止で最終的な合意、JR北海道は7億5,000万円を拠出 北海道夕張市
2018.03.26
平成28年8月より鉄道事業廃止に向けて協議を行っていた夕張市と北海道旅客鉄道株式会社(札幌市中央区、島田修社長)はこのほど、石勝線「新夕張」~「夕張」間の廃止で最終的な合意に至ったと発表した。
鉄道事業廃止日は平成31年4月1日。
同社は、鉄道事業廃止後、同市で持続可能な交通体系を再構築するために必要な費用として、7億5,000万円を拠出する。
また同社は、同市が南清水沢地区に整備を進めている拠点複合施設に必要となる用地を一部譲渡する。
石勝線の「新夕張」~「夕張」間は、明治25年11月1日、夕張炭山で産出される石炭輸送を担うため、当時の北海道炭礦鉄道が追分・紅葉山(現:新夕張)・夕張間を開業したのが始まり。
その後、明治39年に国有化に伴い夕張線となり、昭和56年の南千歳・追分間と新夕張・新得間の鉄道営業開始に伴い、名称を石勝線と変更し現在に至っている。
「新夕張」~「夕張」間は、室蘭港への石炭輸送により活況を呈したが、その後の石炭産業の衰退や自動車の普及等によって需要が大幅に減少し、昭和47年に急行列車、平成2年に貨物列車の運行がそれぞれ終了している。
石勝線「新夕張」~「夕張」間の営業キロ数は16.1km、駅数は6駅(有人駅は新夕張駅のみ)、列車本数は上下10本。
平成28年度の輸送密度は1日80人、収支状況は収入が 1,000万円・費用が1億7,600万円・損益は△1億6,600万円。