【ニュース】 日南市とLIFULL、空き家の利活用を通じた地域活性化連携協定を締結 宮崎県日南市

2018.03.19
日南市(﨑田恭平市長)と株式会社LIFULL(東京都千代田区、井上高志社長)は3月16日、日南市内の地域経済の活性化を目的に、空き家利活用を通じた地域活性化連携協定を締結した。

両者が相互に連携・協力することで、全国に先駆け、同市で空き家の利活用モデルを構築し、同市の地域社会と地域経済の発展に貢献していくのが目的。
協定内容は、空き家の情報の掘り起こし・集約に関すること、空き家等の有効活用とマッチング等に関すること、推進する人材の育成、その他地域活性化の促進に関することなど。

同市では、既存資源の活用により、新たな価値を生み出し需要の創出につなげることを意味する「創客創人(そうきゃくそうじん)」をコンセプトに掲げている。
具体的な重点戦略の一つに「移り住みたくなるまちづくり戦略」があり、現在、空き家の有効活用と市内への移住・定住促進を目指し、油津商店街や飫肥地区を中心とした空き家・空き店舗を活用したまちづくりを推進しているという。

一方、様々な住生活情報サービスを取り扱うLIFULLグループでは、不動産・住まいに関する知見や、国土交通省の採択事業でもある「LIFULL HOME’S空き家バンク」などを活用し、同市の空き家情報を集約し、全国に発信する予定。
「LIFULL HOME’S空き家バンク」は、各自治体が運営する空き家・空き地バンクの情報を集約する情報プラットフォーム。
現在、各自治体が個別に公開している空き地・空き家バンクを全国で一元化し、地域の空き家情報を求めるユーザーが統一されたフォーマットで検索・比較可能としている。

また、同社子会社が運営する遺品整理事業者検索サイトと連携し、遺品整理を活用した空き家整理プロジェクトと廃材・古道具を活用するリユースプロジェクトを推進、空き家の放置を防ぎ、空き家が活用されやすい仕組みの構築を行うという。

あわせて、同市の地域創生に関わる人材と連携し、空き家を活用したプロジェクトに挑戦する人材とのマッチング支援、クラウドファンディング等を活用した資金調達支援を行うほか、同社が必要に応じて人材派遣を行い、担い手となることを希望する人材に対し、ノウハウの提供・事業化の支援を行う予定としている。