【ニュース】 JLL、2017年日本のホテル取引額を発表、件数は前年比11%減の56ホテル、取引額は前年比13%減の約3,390億円 東京都千代田区
2018.03.14
総合不動産サービス大手のJLL(東京都千代田区、河西利信社長)は3月13日、日本のホテル資産取引について独自調査結果を発表した。
同調査結果によると、2017年通年の取引ホテル数は56ホテル。
2016年(63件)との比較では、前年比11%減少し、取引額についても約3,390億円と、2016年(約3,910億円)を13%下回る結果となった。
ホテル資産の取引件数・取引額は減少したものの、同社では、投資家の投資意欲は引き続き高く、売却されるホテル数そのものの減少が影響したものと分析。
また、買主属性別では、2016年まで積極的にホテル買収を行っていたJ-REITとそのスポンサーによる資産購入割合が減少し、不動産会社や投資ファンドの取引割合が増加。
全般的なJ-REITの投資口価格低迷(配当利回り上昇)により、
J-REITが積極的な投資活動を行いにくかったと見ている。
同社ホテルズ&ホスピタリティ事業部の沢柳知彦部長は、「既存ホテルの取引は減少がみられるものの、2018年-2020年に掛けては、販売用不動産として新規に開発されたホテルが竣工後に売却されることで、取引件数が再び増加する可能性もある。」としている。