【ニュース】 JR北海道グループ、運輸業以外の開発・関連事業の取り組みについて発表、営業収益は787億円、 連結営業収益の約46% 北海道札幌市
2017.12.14
JR北海道グループは12月13日、鉄道事業を中心とした運輸業以外の「不動産賃貸業」「ホテル業」「小売業」など、開発・関連事業の取り組みについて発表した。
同発表によると、平成28年度連結決算での運輸業以外の営業収益は787億円。
グループ全体の連結営業収益1,725億円の約46%を占める。
不動産賃貸業では、平成14年度に「札幌ステラプレイス」を中心とした複合商業施設「JRタワー」を開業、同施設を運営する札幌駅総合開発の平成28年度売上高は210億円で、JRタワー内の4つの商業施設(アピア・エスタ・パセオ・札幌ステラプレイス)のテナント売上も1,000億円に近付いており、全国的にもトップクラスの水準になっているという。
新規開発では、札幌市との協力により、駅移転・橋上駅舎化を進めている苗穂駅周辺で、新駅北側用地(研修センター跡地)で高層マンション(約310戸)・サービス付き高齢者向け住宅(約160戸)・商業施設等で構成する大規模複合開発に着手。
その他、自社用地・鉄道高架下開発等では、主に北海道ジェイ・アール都市開発が商業施設や駐車場として活用、札幌駅周辺や同社の寮・社宅を集約した跡地に商業施設を開発しているほか、サービス付高齢者向け住宅「ブラン JR」シリーズを駅周辺用地で3棟展開している。
ホテル事業は、現在都市型ホテル2館・宿泊特化型ホテル4館の計6館体制で、平成30年には千歳駅前で5館目の宿泊特化型ホテル「(仮称)JRイン千歳」を開業予定、計1,434室となる。
今後も主要駅を中心に新たなJRインの開発を検討し、ネットワーク化を進めていくとしている。
物販・飲食事業では、主に北海道キヨスク(114店舗・売上高189億円)が展開する駅構内のキヨスク売店等をセブン-イレブン店舗に順次転換、主要駅では北海道土産を中心に取り扱う「北海道四季彩館」を12店舗展開。
飲食事業では、札幌駅構内の飲食店を12月11日にリニューアルした。
また、スーパーマーケット事業では、北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールがスーパーマーケット「ジェイ・アール生鮮市場」を運営、平成12年に新琴似店を開業して以来、現在は9店舗・売上高183億円にまで拡大しているという。