【ニュース】 静岡県、世界文化遺産「富士山」の保護・調査・紹介を行う拠点施設「静岡県富士山世界遺産センター」を12月23日にオープン 静岡県富士宮市

2017.12.05
静岡県は、ユネスコの世界文化遺産に登録された「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」を後世に守り伝えていくための拠点施設「静岡県富士山世界遺産センター」(静岡県富士宮市)を12月23日にオープンする。

同施設は、富士山を「永く守る」(保護・管理)、「楽しく伝える」(展示・情報発信、学習支援)、「広く交わる」(交流促進)、「深く究める」(調査研究)の4つを活動の柱としたもの。
約7,000㎡の敷地内に設置された展示棟は、「逆さ富士」をイメージした逆円すい形のデザインの建物で、映像の上映や模型、文化財の展示により、富士山の歴史や文化、自然などを多角的に紹介する。
最上階まで続くらせん状のスロープを設置し、壁面に投影される富士登山道の風景を楽しみながら登ることで、富士登山を疑似体験できる趣向にしたという。
20171205富士宮市

展示テーマのうち、「火山としての富士山」では、富士山の成り立ち、「聖なる山」では信仰対象としての富士山の歴史・文化を紹介。
「美しき山」では、富士山が芸術・文学に与えた影響、「富士~循環する水と生命」では富士山から生まれる水により育まれる自然、「富士山との創造的共生」では富士山の自然環境を守る暮らしについて紹介する。

最上階の5階には「展望ホール」を設置。
四季折々、時刻によってさまざまな表情を見せる富士山の姿だけでなく、世界遺産の構成資産・要素となっている富士山本宮浅間大社も眺望可能としている。

その他、2階の「映像シアター」では富士山の魅力を伝える映像を上映するほか、収蔵品や寄託資料をデータベース化する事業「静岡県富士山資料デジタルアーカイブ」も実施。
施設開設の第一弾企画では、富士山絵はがきを収集した「平川コレクション」から約450点の資料を公開する。

「静岡県富士山世界遺産センター」の所在地は静岡県富士宮市宮町5-12(せせらぎ広場及び周辺地)、交通はJR身延線「富士宮」駅より徒歩8分。
オープン日は2017年12月23日。
開館時間は9時~17時(7月・8月は18時まで、入館は閉館30分前まで)、休館日は毎月第3火曜日と施設点検日。
観覧料は1階が無料、2階以上は満15歳以上は300円(学生又は70歳以上は無料)。