【ニュース】 「駅すぱあと」のヴァル研究所、日本の鉄道を応援するプロジェクト第4弾として秋田内陸縦貫鉄道と「秋田内陸線夢列車プロジェクト」を応援 秋田県北秋田市

2017.06.08
乗り換え案内サービス「駅すぱあと」を提供する株式会社ヴァル研究所(東京都杉並区、太田信夫代表)は6月7日、日本の鉄道を応援するプロジェクト「YELL for 鉄道JAPAN」の第4弾として、秋田内陸縦貫鉄道(秋田県北秋田市、佐々木琢郎社長)と「秋田内陸線夢列車プロジェクト」を応援するプロジェクトを開始した。

「YELL for 鉄道JAPAN」は、「鉄道が正常に走ることにより、人々の日常が支えられている」という考えのもと、日本の鉄道を応援するプロジェクト。
4回目となる今回は6月7日~2017年9月1日の期間、秋田内陸縦貫鉄道と、同鉄道の車両リニューアルに向けて活動している「秋田内陸線夢列車プロジェクト」を応援し、SNSを活用した募金活動、情報発信を実施する。

同プロジェクトサイトでは、Twitter・Facebookでシェアすると、1シェアにつき5円をヴァル研究所が「秋田内陸線夢列車プロジェクト」に寄付。
寄付金は「秋田内陸線夢列車プロジェクト」を通じ、老朽化が著しい同鉄道の車両1両のリニューアル費用に活用される。
シェア数が増えれば増えるほど、リニューアルできる範囲が広がるという。
また、同プロジェクトサイトでは、シェアによる募金を受け付けるとともに、同鉄道と「秋田内陸線夢列車プロジェクト」の現状や課題、今後の展開の紹介や、美しい沿線・列車の写真などのコンテンツを掲載、情報発信も行っていく。
20170608秋田内陸縦貫鉄道

秋田内陸縦貫鉄道は、94.2kmの第三セクター鉄道。
秋田県内陸部の鷹巣駅と角館駅を結ぶ、地域住民の大切な交通手段であり、県南・県北の観光地を結ぶ貴重な観光路線、観光資源でもある。
鉄道ファンや写真家の人気を集める山里・渓谷の美しい沿線景色、萱草(かやくさ)駅~笑内(おかしない)駅間にある赤い鉄橋「大又川(おおまたがわ)橋梁」など、路線自体にもさまざまな魅力があり、最近は海外からの観光客も大幅に増えているという。

一方、人口減少地帯を走っていることもあり、年間約2億円の赤字を県と沿線自治体が負担しているのが状況。
また、車両の老朽化が著しく、安定した運行のためには車両の更新が緊急の課題となっている。
地元銀行のシンクタンクの調査では、同鉄道の観光利用客による経済波及効果は約6億6,000万円と推計されており、路線のさらなる有効活用や、観光客に対応するための新しい車両の導入が求められているという。

「秋田内陸線夢列車プロジェクト」は、同鉄道に新しい車両を寄付し、新しい車両のコンセプトやデザインなどを多くの人々と語り合うことによって、人々が同路線を「自分ごと」として認識し、地域の未来・ビジョンを描いていくことを目的に活動している。
2015年6月6日~2017年6月5日までの2年間、新車両の購入を目指し、1億5,000万円を目標に募金活動を実施、北海道や首都圏、関西からも寄付が寄せられたが、目標額には届かず、新車両購入は断念したという。
現在は、集まった寄付金をもとに、既存のディーゼル車1両をリニューアルする方向で同鉄道と協議しており、プロジェクトはリニューアル工事が終わる来年3月頃まで継続される。