【ニュース】 白根大凧合戦実行委員会、勇壮な300年の歴史を誇る魂の白根大凧合戦を開戦、越後平野の初夏を告げる風物詩「白根大凧合戦」を6月1日~5日に今年も開催 新潟県新潟市

2017.05.19
白根大凧合戦実行委員会(事務局:新潟市南区役所産業振興課商工観光推進室内)は6月1日~5日の5日間、新潟市南区の中ノ口川を挟んで、畳24枚分の大凧や1,200枚を超える巻凧が合戦を繰り広げる「白根大凧合戦」を開催する。
町中が凧合戦一色となる5日間。
老若男女が垣根を越えて、勇ましく合戦に向かう光景は観るものに感動を与えるという。

「白根大凧合戦」は信濃川の支流、中ノ口川(川幅約80m)の両岸に陣取った東軍(白根側)と西軍(西白根側)が、凧を揚げるところから勝負は始まる。
揚がった凧を絶妙な技で空中で絡ませ、川面に叩きつける形で落下させる。
自軍の凧綱と敵軍の凧綱を絡めて引き合い、相手の綱を切ると勝利となる。
20170519新潟市

合戦期間中は、花火大会や100件を超える露店が立ち並び、地元特産物を使用した「南区『食』合戦」などの関連イベントも数多く開催されるほか、6月の1か月限定でお得なハシゴ飲みクーポン企画「白(しろ)ブラ」も開催。
凧合戦に初めて足を運ぶ人には「しろね大凧タウンガイド」の利用で、凧合戦の解説や、まち歩きを楽しむこともできるとしている。

白根大凧合戦の起源は、江戸時代中期にさかのぼる。
中ノ口川の堤防改修工事が完了し、祝いとして藩主から白根に住む人々に凧が贈られたが、喜んでこの凧を揚げたところ、対岸(西白根)に落下し、民家や田畑を荒らしてしまったという。
これに怒った西白根の人々が凧を揚げ、白根側に叩きつけたことから、大凧合戦が始まったと言い伝えられている。

また過去には、縦19m・横14mの大凧揚げに成功し世界最大の凧としてギネスブック(‘81)に登録されたほか、凧に人間を乗せ空に揚げる実験にも成功、人気アイドルグループ「嵐」の相葉雅紀さんなどが大空を舞ったこともあるという。
日本にとどまらず、世界各国でも白根の大凧を披露、世界凧博物館(米・ワシントン州)に殿堂入りを果たし、新潟県の無形民俗文化財にも登録されている。

「白根大凧合戦」の開催日時は6月1日~5日の13時~18時まで(1日は14時から、5日は17時30分まで)。
会場は新潟市南区白根・西白根 中ノ口川堤防上。
問い合わせは、白根大凧合戦実行委員会事務局(新潟市南区役所産業振興課商工観光推進室内)まで。