【ニュース】 森トラスト、3月13日付で箱根町強羅の高級老舗旅館「強羅環翠楼」を取得、箱根強羅エリアでのホテル&リゾート事業の展開を拡大、老舗旅館等再生事業に注力 神奈川県箱根町
2017.05.19
森トラスト株式会社(東京都港区、伊達美和子社長)は、3月13日付で神奈川県箱根町強羅の高級老舗旅館「強羅環翠楼(ごうらかんすいろう)」を取得した。
同旅館の取得により、同社は箱根強羅エリアでのホテル&リゾート事業の展開をさらに拡大するとともに、ホテル&リゾート事業の柱の一つとして老舗旅館等再生事業に一層注力する。
歴史ある建造物と情景豊かな庭園を備える老舗旅館「強羅環翠楼」は、1921年に建てられた旧三菱財閥岩崎家別荘を継承し、1949年に開業した高級老舗旅館。
強羅駅から徒歩3分に位置する約5,000坪の敷地には、山から引き入れた細流を巡らせるなど、日本古来の技法が駆使された広大な庭園「華清園(かせいえん)」があり、1955年に昭和天皇・皇后両陛下が宿泊された「錦華亭(きんかてい)」をはじめとする14の客室が配されている。
全客室から四季折々の景観を望むことができ、湯量豊富な自家源泉を用いた温泉を楽しめることから、政界人や世界的な映画監督・文人墨客が数多く訪れるなど、華やかな歴史を重ねてきた箱根有数の老舗旅館として知られている。
箱根強羅エリアは、都心からの交通利便性が高く、豊かな自然や様々な泉質の温泉を楽しむことができる箱根の中でも、明治以降、政財界を代表する人々が魅せられ、別荘地や湯治場として栄えてきた格式高いエリア。
同社では、1984年に開業した「(旧)リゾートホテル ラフォーレ強羅」を2014年に「ラフォーレ倶楽部 箱根強羅 湯の棲」としてリニューアルオープンしており、2014年に取得した老舗旅館「(旧)箱根強羅温泉 静峰閣 照本」についても、高級宿泊施設として再生する計画を現在推進するなど、箱根強羅エリアの宿泊機能の再構築に貢献してきたという。
同旅館については、当面「強羅環翠楼」として運営を継続し、同社グループとの連携により、老朽化した施設の改修等を進めながら、さらなる事業の洗練とサービス向上を目指す。
将来的には、歴史を重ねた建築物や庭園の最適化を通じ、同旅館の魅力を最大限に活かした、世界の富裕層が求める高級宿泊施設への再生を検討していく。
なお同社による老舗旅館等再生事業では、これまでにも、京都・嵐山の老舗「(旧)ホテル嵐亭」の歴史的建造物と庭園を再構築し、マリオッ ト・インターナショナルのラグジュアリーブランドホテル「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」(2015年3月開業)として再生している。
今後もこれらの事業を通じて得たノウハウを活かし、老舗旅館等再生事業を積極的に推進していくという。
「強羅環翠楼」の所在地は神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300、交通は「強羅」駅より徒歩3分。
敷地面積は1万5,748.25㎡、延床面積は2,266.14㎡。
階数は2階建て。
客室数は全14室。