【ニュース】 WILLER TRAINSと丹後王国、「貨客混載事業」を6月1日より開始、農業振興と地域活性化を目的とした貨客混載は全国初 京都府京丹後市

2017.05.16
京都丹後鉄道を運行するWILLER TRAINS株式会社(京都府宮津市、寒竹聖一代表)とパソナグループの株式会社丹後王国(京都府京丹後市、伊藤真人代表)は、丹後地域の農業振興や地域の活性化を目的とした「貨客混載事業」を開始する。

同事業は、5月9日付けで国土交通省近畿運輸局・農林水産省近畿農政局より「物流総合効率化法」に基づく総合効率化計画の認定を受けたもの。
農業の振興と地域の活性化を目的とした貨客混載事業としては全国初の試みとなる。
6月1日には丹鉄「久美浜」駅で、事業開始を記念した「出発式」を開催する予定。
20170516京都丹後鉄道

丹後王国は、西日本最大級の道の駅「丹後王国『食のみやこ』」(京都府京丹後市)の運営会社。
施設内には、丹後地域の食材にこだわったレストラン、カフェ、地元農家で採れた農作物の直売所などを設け、地元企業・生産者による「丹後の食」を提供している。

今回の同事業では、これまで「丹後王国『食のみやこ』」に直接出荷を行ってきた農家が、丹鉄沿線の最寄り駅へ農産物を運搬し定期列車で輸送。
高齢者ドライバーの増加や運転の長距離化に伴う運送にかかる負担を軽減するとともに、物流の効率化を図る。
また、運搬に必要だった時間を農作物の生産に充当することで、生産性の向上にも貢献するという。

さらに、輸送された新鮮な農作物は、「丹後王国『食のみやこ』」の施設内で販売するほか、地域内外の飲食店、スーパー等へも卸し、販路を拡大することで、地域の活性化に寄与するとしている。

「貨客混載事業」の運行開始日は6月1日。
輸送区間は丹鉄「久美浜」駅~「峰山」駅間(4列車限定)。