2017.05.11
岐阜県関市では5月11日～10月15日の158日間、長良川河畔の小瀬の里で、一千有余年の歴史を持つ伝統漁法「小瀬鵜飼」が開幕する。

「清流長良川の鮎」が世界農業遺産の認定を受けてから初の開催となった昨年度は、乗船者数が8,474人を記録、盛況を博した。
特に、昨年度より導入した掘りごたつ式観覧船「まつお丸」（14人乗り）は外国人観光客から注目を集めたほか、シニア層や体の大きい人など、幅広い乗船者から好評を得たという。
こうした盛り上がりを受け、今年度は掘りごたつ式観覧船を14人乗りから18人乗りへと増強した「まごろく丸」を初めて導入する。


同市の「小瀬鵜飼」は、静寂の中、かがり火の灯りだけに照らされながら、鵜が次々と水中に潜って魚を捕える伝統的な漁法。
その歴史は古く、平安時代の醍醐天皇から賞賛され、織田信長は鵜飼漁をする者に対し「鵜」という名称を与えた。

鵜匠は鵜飼漁をするとき、古来から変わらない伝統的な衣装を身につける。
現在も宮内庁式部職として宮中の御用を続ける鵜匠は、全国でも関市の「小瀬鵜飼」と岐阜市の「長良川鵜飼」のみ。

「小瀬鵜飼」の大きな見どころとなっている「狩り下り」では、鵜船と屋形船が並行して川を下りながら、鵜匠の見事な手縄さばきや魚をくわえる鵜の息遣いや水しぶきを間近で感じることが出来る。
また、鵜飼が始まるまでの間も楽しんでもらうため、船上の弁当には「うな丼」（税込2,000円）を期間限定で追加するという。

小瀬鵜飼の開催期間は5月11日～10月15日。
乗船開始時間は、5月11日～6月30日が18時50分～、7月1日～8月31日が19時～、9月1日～10月15日が18時40分～。
開催場所は岐阜県関市小瀬長良川河畔の小瀬鵜飼・鮎ノ瀬の里。
申し込みは、関遊船株式会社まで。