【ニュース】 JR九州、保存修理工事中の門司港駅を創建当時の姿に「復原」、平成30年秋に一部供用開始 福岡県北九州市

2017.03.22
九州旅客鉄道株式会社(福岡市博多区、青柳俊彦社長)は3月21日、保存修理工事中の門司港駅(北九州市門司区)について、修理完了後の「駅舎復原」の方針とスケジュールを発表した。

鉄道の駅として初めて国の重要文化財に指定された門司港駅舎は、平成24年9月に解体調査・工事に着手。
修理完了後の駅舎については、「現存する建物について、創建以後に手を加えられた部分を原型に復す」という意味を込め、「復原」と表現している。
20170322門司港駅

「駅舎復原」では、創建当時の駅舎の姿に復原することを基本とする。
駅舎正面に設置されている時計や西側の通路上家等については、歴史的価値を尊重し、そのまま残すこととした。
修理後の駅舎は、修理前と同様、駅として使用する。

スケジュールについては当初、平成29年度末までの工事完了を予定していたが、耐震補強工事等の実施により、工事完了予定時期を見直した。
平成30年秋頃を目処に、現在駅舎を覆っている素屋根の解体を終えるとともに、現在仮駅舎で営業中の駅機能のみを新駅舎1階に切り替える予定。
その後、平成31年春頃を目処に、2階を含めた駅全体の供用開始を予定している。
連絡上家屋根葺替工事等を含めた全体工事の完了は、平成31年度を予定しているという。