【ニュース】 小田急電鉄、UDSが運営する「ホテルカンラ京都」の土地・建物と隣接する教育施設を取得、教育施設をホテル用途へ転換するコンバージョン工事を実施 京都府京都市

2016.01.15
小田急電鉄株式会社(東京都新宿区、山木利満社長)は、小田急グループのUDS株式会社(東京都渋谷区、中川敬文社長)が運営する「ホテルカンラ京都」(京都市下京区)の資産(土地・建物)と隣接する教育施設(京都市下京区)の資産を取得、教育施設をホテル用途へ転換するコンバージョン工事を実施する。

「ホテルカンラ京都」は、「既存建物を活かしながら、京都の伝統的な住宅形式である京町家の考え方を取り入れた空間」というコンセプトのもと、2010年に29室を擁するホテルとしてオープンした。
同ホテルは、国内をはじめ訪日観光客からも人気の高い京都で、JR「京都」駅より徒歩10分程度の好立地に位置。
また、宿泊客全体の40%以上を訪日旅行客が利用するなど、国内外の旅行雑誌や旅行情報サイトでも好評を得ており、開業以来好調に推移している。

コンバージョン工事では、UDSが「継承と革新」をデザインコンセプトに京都の伝統を継承しながら、京都で培われた技術と技法を用い、革新する空間の創造を目指し、企画・ 設計業務を担う。
2016年11月(予定)には、既存の29室に39室を加え68室に拡張するほか、レストラン、カフェラウンジを新設し、UDSが「ホテルカンラ京都」として一体的に運営する。
20160115ホテルカンラ京都

小田急グループの「長期ビジョン2020」では、2020年度までを「収益基盤を強化し 事業成長すべき期間」と位置付けている。
その実現に向けて昨年2月にUDS株式会社を株式取得により子会社化し、同社の持つノウハウとあわせて、中期経営計画において新たに設定した成長投資枠を活用することで、沿線外における新たな事業展開のほか、既存施設のリノベー ションや沿線におけるまちづくり等による収益源の獲得を進めている。

今回の施策は、その先駆けとしてインバウンド需要の高まりにより活況を呈する京都で、 新たな収益不動産の獲得とともに、UDSの有する不動産リノベーション事業の強みを活かし、ホテル事業を拡充するもの。

「ホテルカンラ京都」の所在地は京都市下京区烏丸通六条下る北町
185。
施設は客室29室、レストラン。
敷地面積は842㎡、延床面積は3,091㎡。
構造規模は、鉄骨鉄筋コンクリート・鉄骨造陸屋根、地下1階付地上5階建。
建物竣工は1989年9月(築26年)、2010年に教育施設からホテルへコンバージョン。

隣接する教育施設の所在地は京都市下京区烏丸通六条下る北町
192。
敷地面積は1,086㎡、延床面積は6,627 ㎡。
構造規模は、鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造陸屋根、地下3階付地上5階建。
建物竣工は1988年2月(築27年)。

コンバージョン工事のデザインコンセプトは「継承と革新」。
主な新設施設は客室39室、レストラン、カフェラウンジ。

コンバージョン工事後の施設概要(予定)は、「ホテルカンラ京都(新)」の施設が客室68室、レストラン2施設、カフェラウンジ。
敷地面積は1,928㎡、延床面積は9,718㎡。
着工は2016年4月(予定)、開業は2016年11月(予定)。
取得額・投資額等は約50億円。