【ニュース】 山形県、「シリコンバレー流 山形ものづくりイノベーション塾」で受講者を募集、優秀チームはシリコンバレーに派遣 山形県山形市

2015.11.26
山形県(吉村美栄子知事)は、起業意識の醸成を図るとともに、地方公共団体では初めて、世界的研究開発機関「SRIインターナショナル(旧スタンフォード研究所)」から研修講師を招き、イノベーションを起こすためのノウハウを学ぶ起業塾「シリコンバレー流 山形ものづくりイノベーション塾」を開講する。
県内外から研究者や若者等を山形県に惹きつけ、起業を促進することが狙い。

現在、起業を目指す研究者や大学生、技術シーズをもとに新たな事業展開を目指す企業のマネジメント担当者や技術者等、受講者10チームを募集しており、受講者のうち優秀なチームについては、2016年8月、米国シリコンバレーでの研修に派遣し、起業や新たな事業展開を目指してもらうという。
受講者の募集期間は12月11日まで。

同県には、オンリーワンの技術や世界的に高いシェアを誇る企業が数多くあり、多様なものづくり企業の集積が見られる。
近年では、山形大学で有機エレクトロニクス関連技術の研究が進み、バイオテクノロジー技術の分野では慶應義塾大学先端生命科学研究所
(山形県鶴岡市・鶴岡タウンキャンパス)発のベンチャー企業が躍進し、全国から注目される新産業も相次いで育ってきているという。

「シリコンバレー流 山形ものづくりイノベーション塾」は3つのステップで研修を実施。
ステップ1の基礎研修(2016年1月18日~19日)では、イノベーションを起こすための5つの原則、ビジネスプランのプレゼンテーション等をワークショップ形式で学ぶ。
ステップ2の発展研修(2016年3月14日~18日)では、起業に向けた市場調査や顧客ニーズの分析、ビジネスプランの明確化、投資家に対するプレゼンテーション等を、ワークショップ形式で学ぶ。
ステップ3の海外研修(2016年8月予定)では、米国シリコンバレーでの実践的な研修を行うとしている。

応募資格は、山形県内での起業(事業展開)や県内企業と連携した生産活動等、同県での事業活動を実施できる人。
起業を目指している国内の大学・研究機関等に在籍する教員・研究員・大学院生・学部生等、企業で技術シーズをもとに新たな事業展開を考えている経営者・技術者等、スタートアップ段階にある技術系ベンチャー企業の経営者・技術者等が対象となる。
募集数は10チーム(原則として1チーム2人編成でマネジメント担当者と技術者のペアとする)。
研修参加費用は無料、研修期間の宿泊費・交通費・食事代等は自己負担。

詳細は同県ホームページより。