【ニュース】 積水ハウス、床衝撃音を3分の1に軽減し居住性能を高める高遮音床システムを発売、高級賃貸住宅市場での競争力を強化 大阪府大阪市

2015.11.16
積水ハウス株式会社(大阪市北区、阿部俊則社長)はこのほど、 2階建て、3・4階建て賃貸住宅「シャーメゾン」で、上階からの床衝撃音を軽減する高遮音床システム「SHAIDD(シャイド)50」を発売した。
居住性能を高めることで、高級賃貸住宅市場での競争力を強化する。

同システムでは、床衝撃音を一般的な鉄骨造の約3分の1に軽減し、
RCマンションと同等の遮音性能を実現。
軽量化で構造への負荷を軽減し、耐震性と設計自由度を確保しつつ、短工期で施工が可能とした。
また、ハイグレードな仕様と居住性の向上で、高級賃貸住宅・RCマンション市場での競争力を強化するとしている。
20151116積水ハウス

同社ではこれまで、床衝撃音を一般的な鉄骨造の約2分の1に軽減する高遮音床システム「SHAIDD55」を2010年9月より標準導入し、全国で10万戸(2015年7月末現在)を超える賃貸住宅「シャーメゾン」に搭載してきた。

今回開発した「SHAIDD50」は、一般的な鉄骨造の床遮音性能「L-65」から15dBダウンの「L-50」を実現。
「ドスン」という重量衝撃音(LH)や「コツコツ」という軽量衝撃音(LL)の聞こえ方を、床衝撃音を約3分の1に軽減することが可能だとしている。

一般的にRC(鉄筋コンクリート)など床重量が重い方が遮音性能は高くなるが、鉄骨造などで床重量を重くし過ぎると、構造への負荷が大きく間取りや耐震性などに支障が生じるケースがあったという。

同システムは、工場生産で短工期・高性能な鉄骨造の工業化住宅で、独自の特許技術(「建物の床・天井構造」特許5505199号他)と特殊床下地工法により、重量を抑えて構造への負荷を軽減しつつ、RCマンション(スラブ厚270mm相当)と同等の住宅業界最高水準の遮音性能を実現したとしている。