【ニュース】 住友商事など、酒田市で東北エリア最大級の木質バイオマス発電所を建設、2018年5月の商業運転開始を目指す 山形県酒田市
2015.10.02
住友商事株式会社(東京都中央区、中村邦晴社長)は、酒田臨海工業団地内(山形県酒田市)で、5万キロワットの木質バイオマス発電所「酒田バイオマス発電所」を建設する。
同事業は、同社100%出資の特定規模電気事業会社・サミットエナジー株式会社(東京都中央区、大橋乃介社長)を通じ、サミットエナジーが行う電力小売り事業の新たな電源とするもの。
サミットエナジーが100パーセント出資し、2012年12月に設立したサミット酒田パワー株式会社が事業主体となる。
2016年6月を目途に建設工事に着手し、2018年5月の商業運転開始を目指す。
5万キロワットのバイオマス発電所は、東北エリアで最大級となる。
総事業費は約250億円となる見込み。
バイオマス燃料は、国産木質チップおよび輸入木質ペレット等の取り扱いで豊富な実績と知見を有する住友商事の生活資材・不動産本部を窓口として調達する。
森林資源の豊富な山形県及び周辺地域からの未利用材、林地残材をはじめとして、国外からも幅広く調達する計画だという。
サミットエナジーは、酒田バイオマス発電所新設により、糸魚川バイオマス発電所(5万キロワット、2005年1月営業運転開始)半田バイオマス発電所(7.5万キロワット、2017年6月稼動予定)と合わせて、大型バイオマス発電所3カ所を保有・運営する国内最大級のバイオマス発電事業者となる。
バイオマス発電は、再生可能エネルギーの中でも天候に左右されず24時間フル稼働を前提とする「ベースロード電源」に分類される。
サミットエナジーの電力小売り先である企業や、2016年4月を目途に実施される電力小売全面自由化後の家庭向け需要にも対応できる電源だとしている。